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“自撮り”できます!キリンビバレッジが多機能自販機

インテルの技術にLINEのサービスを活用、年内に都市部から設置へ
“自撮り”できます!キリンビバレッジが多機能自販機

清涼飲料を購入した客が自販機のカメラで自分を撮影して写真をLINEで受け取れる

 キリンビバレッジはフレーム付き自撮り写真機能などを搭載したデジタルサイネージ自動販売機の展開を始める。インテルの技術とLINEが提供する企業向けソリューションを活用。清涼飲料を購入した客が自販機のカメラで自分を撮影して写真をLINEで受け取れる。駅や空港、商業ビルなど設置先の要望に応じた広告動画配信、中国語や英語などの多言語対応も可能。年内に数十台を都市部に設置、2016年から本格展開を目指す。

 デジタル自販機は高さ1810ミリ×幅1160ミリ×奥行き630ミリメートルの大きさ。前面に液晶ディスプレーがあり、広告動画や商品説明、設置場所に応じた情報案内ができる。中国人客が中国語案内を選択すると「生茶」の商品説明やカロリー表示を画面で流したり、観光地では天気予報や気温情報、道案内情報などを表示する。

 自販機はすべてネットワーク管理し、○時○分に500ミリリットルの生茶の15本目が売れたといった情報の取得や、特売日や時間を設定した値引き販売も可能。

 キリンビバが全国で展開する自販機は約24万8000台。7月に自販機関連の商品企画と販売管理を行う、キリンビバレッジバリューベンダーを設立した。台数が増えれば写真撮影客の男女や年齢情報から販売マーケティングに役立てることも可能という。
日刊工業新聞2015年10月05日 建設・エネルギー・生活面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
これ、顔認識やAI機能を搭載しどんどん進化していくだろう。自販機のイノベーションとサービスの余地は大きい。

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