京成電鉄

久保田 真矢さん

リケジョ小町No.152

旧駅舎を改修、魅力的に

「古いものを生かし、歴史の価値をどう伝えるか」―。京成電鉄の久保田真矢さん(31)が挑むのは、1997年に営業休止された旧博物館動物園駅(東京都台東区)の駅舎の改修工事。駅舎の風情を再現し、歴史的建造物の活用へと導く。さらに「上野エリアの魅力向上にもつなげたい」と力を込める。

古い落書き残す選択も

入社して7年目。メンテナンスや補修などいくつかのプロジェクトを経験しました。出身の千葉大学大学院工学研究科では公共施設の建築をテーマに選び、アルバイトも科学館でやりました。幅広い世代のさまざまな立場の人が利用する建築に興味があったのです。

入社3年目に任された京成津田沼駅の大規模リニューアルは2年に及びました。ホーム上で40メートルの杭(くい)を16本打つなど難工事です。列車運行と駅の営業、お客さまの安全をバランスさせながら、やり遂げなければなりません。膨大な数の人が関わる中でプロジェクトを推進する立場を担い、勉強の日々でした。

現在取り組む上野の旧博物館動物園駅の改修は、きれいに仕上げるだけでなく、古いものの何を残すのか決めていくという別の難しさがあります。近隣の芸術大学と連携し、駅の扉を鋳物製に新しくデザインしていただく一方、お客さまが書いた落書きのメッセージはあえて残すなど工夫を凝らしています。自分が先輩に育てていただいたように後輩と一緒に進めています。

休日は友人と食事したりJリーグを観戦したりしてます。美術館などの建築物を回ることも。今後、自分の課題として大切にしたいと感じるのが駅のトイレの改革です。パウダールームの確保など、もっと快適に使えて維持管理もしやすくするなど、さまざまな観点で取り組みたいと思っています。

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