キヤノン電子株式会社

井川 瑞穂さん

リケジョ小町NO.143

徐々に研究の幅広げる

 キヤノン電子の材料研究所に勤務する井川瑞穂さん(27)は入社6年目。カメラのシャッター部品などの研究開発に携わっており、平行して新しい仕事も任されるなど徐々に研究の幅を広げている。「実験では失敗も多いが、やればやるだけ自分に返ってくる」とその面白さにもはまりつつある。

失敗の連続も成長の糧に

カメラ部品の高性能化や軽量化、高剛性化に向けた材料開発と製造プロセスを研究しています。シャッターなら軽さと剛性を両立させるのが難しいので、どういう材料を使い、どう製造すれば解決できるのかを研究しています。具体的には材料を切ったり、メッキしたり、組み合わせて貼り合わせたり、工作のような作業です。実験は失敗の連続。辛くなる時もありますが、それが経験となり、自分の成長にもつながると前向きにとらえています。辛抱強さ、忍耐強さも身につきました。

 いずれは、小さなことでも良いので、その道の第一人者になりたいです。ある装置一つでも「井川に任せておけば大丈夫だ」と認めてもらえるような技術者を目指しています。そして、その第一人者の範囲を少しずつ広げていきたいですね。

休日はなるべく旅行

 小さい頃から好奇心旺盛で、シャンプーや洗剤の成分表を読んだり、別の商品の成分を比べたりしていました。卒業した岩手大学工学部では有機合成化学の研究室に入り、創薬の研究にいそしみました。卒論ではピロロインドール骨格を持つ物質を人工的に作りだす反応経路の開発に挑みました。だれも成功していない案件なので、失敗するのが当たり前。ひょっとしたら、失敗してもめげない精神がここで養われたのかもしれません。

 休日には、なるべく旅行をするようにしています。音楽や美術で感性を磨いたり、博物館や世界遺産で歴史を学んだり、今のうちに多くのことに触れておきたいからです。

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