富士フイルム株式会社

小松原 美穂さん

リケジョ小町No.139

頼られる研究者目標に

 「プロジェクトとしてはまだ1合目の手前という感触ですが、絶対にやらないといけないテーマです」。富士フイルムの小松原美穂さん(34)が取り組むのは、化合物データを集約し、機械学習を用いて新しい組み合わせを提案するシステムの構築だ。「小松原に聞いてみよう」と頼られる研究者が目標。

 奈良女子大学から大学院に進み、人間文化研究科情報科学専攻で修士課程を修了しました。女子大を選んだのは、理系でも女性だけで物事を決めて前に進めたいと考えたから。収集した生体データを基に健康状態を推定する研究を重ねるうちに、生体と関わる仕事をしたいと思い描くようになりました。

基盤システムづくりに没頭

 富士フイルムは世界で初めて、デジタルX線画像診断装置を製品化した会社です。このインパクトはかなり強く、自然と「ここで働きたい」という気持ちが芽生えたことを覚えています。世の中にないモノを生み出す技術や人材がそろう企業で、私自身も成長してみたい。正直、一目ぼれに近かったですね。

 主に画像処理に関連する基盤技術の構築を経て、現在は先進研究所(神奈川県開成町)で化合物の基盤システムづくりに没頭しています。画像とはまた違う難しさがあり、最初は戸惑いました。どんな仕様が使いやすいのかも判断しにくい。今はユーザーであるヘルスケアや有機合成の研究者たちと一緒に、一つひとつ機能に磨きをかけている段階です。

研究者同士つなぐ

 幅広い事業を手がけている分、グループから新しい技術やソリューションが誕生するのが楽しみです。私も今以上に難しい案件に悩まされるかもしれませんが、まずは研究者同士をつなぐ“ハブ”を心がけるつもりです。

 週末はゲームに熱中したり、海辺を散歩したりしています。友人とのパン屋巡りも、気分転換の一つ。外はサクッ、中はもっちりしたクロワッサンがおすすめです。

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