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グーグルが自動運転車の専用サイト開設

世間一般の理解進めるため? 取り組みや事故情報まで公開
 われわれのゴールは、移動という行為を簡単で安全、かつより楽しいものに一変させることーー。グーグルが同社の進める自動運転車プロジェクトについての専用ウェブサイトを立ち上げた。

 自動運転者車とはどういうもので、どんな仕組みで周囲の物体などを認識しているのか、なぜレクサスの改造車ではなく、ハンドルもアクセルペタルもない完全自動運転車の開発に乗り出すのか、といった内容を簡単に説明。実際にプロトタイプ車に市民が乗っているユーチューブ映像や彼らの感想も紹介しながら、グーグルの取り組みと自動運転車自体について、世間一般の理解を得るためのサイトとなっている。

 5月に同社の自動運転車の事故状況を初めて公表したのに続き、このサイトではプロジェクトが始まった2009年にさかのぼっての事故情報を公開。それによれば本社のあるマウンテンビューの公道を主に走る23台のレクサスRX450hと、テストサーキットを走る9台のプロトタイプとがあり、これまでに自動運転/マニュアル運転合計で累計180万マイル(約290万km)を走行。その間、12の軽微な事故に遭遇したものの、いずれも信号で止まっているときに後ろから追突されるなど、自動運転車側の責任ではなかったという。

 次の取り組みとしては、別の都市の道を走ることで、天候や路面が違う場合の検証を進めていくという。さらに今後数年間、路上テストを続け、技術の発展と、市民の日常生活でどう受け入れられていくのかを見極めながら、事業パートナーとともに世界市場での展開を着実に進めるとしている。
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藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
丸っこい形をした自動運転車のプロトタイプがこの夏、グーグル本社のあるマウンテンビューの公道にデビューするということもあり、その前に(差し障りのない範囲で)情報を公開して盛り上げようという戦略かも。ならばいっそ、このサイトを使って自動運転車の車内から、インターネットでライブストリーミングとかやってくれたら面白いのでは。ただ、ストリートビューの一部画像のように、(⚪︎⚪︎とかXXとか)映ってはまずいものが映ってしまうリスクもあるので実現は微妙かもしれません。

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