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SFでスタートアップW杯も見学できる、シリコンバレー研修プログラム

フェノックスVCが3月開催、参加者希望者は近ツリへ
SFでスタートアップW杯も見学できる、シリコンバレー研修プログラム

中国で開催されたスタートアップワールドカップの予選(右端がフェノックスのウッザマン氏)

 米シリコンバレーのフェノックス・ベンチャーキャピタル(VC)は、3月24日にサンフランシスコで「スタートアップワールドカップ決勝大会」を開催するのに併せ、起業家や企業関係者向けのシリコンバレー研修プログラムを実施する。日程は3月21-26日の4泊6日。シリコンバレーのIT企業視察や複数の有望スタートアップによるビジネスセミナー、ワークショップ、さらに優勝賞金100万ドル(約1億1400万円)というプレゼンコンテスト決勝大会の白熱した様子を間近で見学できる。

 研修への日本からの参加者は約300人を想定。ワールドカップ決勝大会への出場者や地元の投資家、有力企業、インキュベーター、アクセラレーターらが集う大会前夜のネットワーキングパーティーにも参加できる。うち、ワークショップでは「成功するビジネスの秘訣」「シリコンバレー流ビジネスアイデアの効果的な使い方」と題して、現地の業界著名人が、シリコンバレーの大企業でのビジネスアイデアの具現化やビジネス開発などについて具体例を挙げながら解説する。

 フェノックスVCによるワールドカップは今回が初めて。世界13カ国16地域の予選を勝ち抜いたスタートアップ16社が英語でビジネスモデルをプレゼンする。日本からは10社による予選を勝ち抜いたユニファ(名古屋市中区)が出場する。

 フェノックス共同代表パートナー兼CEOのアニス・ウッザマン氏は「ワールドカップにはシリコンバレーのVCや投資家、スタートアップが来場するほか、マイクロソフト、IBM、インテル、アップル、グーグル、フェイスブックといった大手企業のコーポレート・ディベロップメント部門、それに大手メディアも招待している。スタートアップにとっては追加投資や大手企業との提携の絶好の機会となる」と開催意義を強調。スタートアップワールドカップ、研修ツアーともに次回以降も開催の予定という。

 研修プログラムの申し込みは近畿日本ツーリストへ。

2017年1月16日付日刊工業新聞モノづくり基盤・成長企業面
藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
ウッザマンさんによれば、中国の予選ではスタートアップのパワーがすごく、プレゼンも派手だったそうです。SFの決勝大会は収容人数が2500人程度だそうですが、そのままだと中国からの来場者で埋まってしまうおそれがあるので、国ごとに上限を決め、中国からは400人くらいに絞ると言っていました。恐るべし中国スタートアップ。日本も負けていられません。予算と日程に余裕のある方はどうぞ会場へ。

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