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シリコンバレーVCが予想する2017テクノロジートレンド
リアルとバーチャル、フィジカルとデジタルとが融合するその先には
5.ドローン
ドローンも我々の生活の中で、より大きな存在感を持つようになる。すでに商品の配送向けにアマゾンやアリババが試験的な導入を始めている。ほかに、結婚式や建築現場、スポーツ中継などでも巨大なクレーンによる撮影の代替手段として使用されている。
AIを組み込むことでドローン自らが飛行プランを立てながら、障害物を避けて飛ぶことも可能。今後はセキュリティー面での活躍も増えてくるだろう。
6.フィジカルとデジタルの統合
今まで物理的に店舗を所有していたブランドが、オンラインストアに移行する例も出てきた。ウォルマートがその代表例。12月には、ネット販売の覇者であるアマゾンが「アマゾン・ゴー」という実験店舗をシアトルにオープンした。
AIやセンサーを駆使したレジなしの食料品店で、現在はまだアマゾンの従業員向けだが、近く一般向けの営業も始める予定という。17年はこのようなフィジカルとデジタルの統合が進んでいく。
7.世界の「ウーバー化」
ウーバーの台頭に伴って、シェアリング・エコノミーの文化が世界を大きく動かすようになってきた。17年もさまざまな分野で、自分の余った時間・資産・サービスなどを他者と共有する「シェアード・エコノミー」のコンセプト(”ウーバー化”)をベースにしたスタートアップが台頭してくるだろう。
市場の需要と供給をうまくマッチさせるシェアリング・エコノミーが加速し、例えば冷蔵庫など電化製品の修理をはじめ、庭師、便利屋さんなど、マッチングのプラットフォームモデルによって、簡単にサービスを提供できる人が増えるとみている。
2017年1月1日付日刊工業新聞電子版「デジタル編集部から」