グーグル史上、もっとも不気味な発明?

ぬいぐるみと会話しながら家電機器を操作

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USPTO
 人間そっくりのロボットが登場するスティーブン・スピルバーグ監督の2001年の映画「A.I.」を憶えているだろうか。このSF映画には主人公の遊び相手としてテディベア型のロボットが登場する。それと同じような形をしていて、会話をしながら家の中にある電子機器の操作などを指示できるロボットが近い将来、商品化されるかもしれない。ぬいぐるみや人形タイプの機器操作用インターネット接続デバイスについて、グーグルが5月21日に米国特許商標庁(USPTO)から特許を取得した。

 グーグルで秘密プロジェクトを手がける最先端技術開発部門「グーグルX」のエンジニアによる発明。特許内容によれば、対象となるデバイスの外見には、ぬいぐるみや人形といったおもちゃのほか、ドラゴンなど神話上の生き物や地球外生命体、人間まで含まれるという。こうした一風変わったデバイスにカメラやマイク、スピーカー、モーターを組み込み、テレビ、DVDプレーヤー、エアコン、モーター駆動式カーテン、照明など、ネット接続されたさまざまな家庭内機器をサーバー経由で制御する。

 子供が親近感を持つよう、ぬいぐるみなどの形をしているが、通常のリモコンと大きく違うのは音声を理解し、まるで生きているかのように人と交流する点。ぬいぐるみに向かって、あるキーワードを話しかけると、その人の方に頭を向けて言っている内容を理解し、アイコンタクトやまばたきまでする。耳を立てたり、鼻をピクピクさせたり、しっぽを振ったりもできるという。

 声をかけた人間に言葉を返すだけでなく、会話内容によっては興味や退屈、驚きといった感情も、表情や動作で表現する。「興味」ではたとえば、目を開けて頭を上げユーザーを見つめる、「好奇心」では頭をちょっとかしげ、まゆを寄せながら手で頭をかくといった動作だ。

 ただ、外部の専門家からは「グーグルの中でももっとも不気味な特許の一つ」という声も。ぬいぐるみに表情を持たせたり、「グーグルグラス」で問題となったようにプライベートな内容が録音されたりするリスクがあるためだ。グーグルの広報担当者はBBCの取材に対し、この特許をもとに実際に開発や商品化に乗り出すかどうかについては、コメントできないとしている。

COMMENT

藤元正
モノづくり日本会議実行委員会
委員長

同じようなロボットとしてソフトバンクの「ペッパー」が真っ先に頭に浮かんだ。ペッパーもアプリをそれ用に開発すれば、ネットに接続された機器を音声で操作できるようになるんじゃないだろうか。でも表情付きなら、テディベアのほうが断然かわいいと思う。

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