金属3Dプリンターで大型模型…大林組、短工期の製造方法構築へ
大林組は3次元(3D)プリンターを使い、金属材料の大型模型「ザ・ブレンチ=写真」を作製した。アーク溶接の手法を応用してビード(溶接中に凝固した金属)を積層していくWAAM技術を使い、炭素鋼やステンレス鋼を造形する。今後も特殊な形状や多品種少量生産といった金属部材のニーズに対応するための研究開発を継続し、低コスト・短工期の製造方法の構築を目指す。
材料の組み合わせや溶接パラメーターの最適化により、スラグの生じない溶接法で炭素鋼の部材を造形する金属3Dプリンターを開発した。ブレンチの主材はこの金属3Dプリンターで造形しており、各種強度試験で造形品質を確認した。
形状の決定では、新たに開発した設計支援システムを用いて、設計空間内の無数の点群をつなぐプリント可能なネットワークを作成。また屋根や座面の位置、これらの支持点を設定し、構造的に不要なネットワークを間引くことにより樹状の支持部材を半自動的に生成する。
さらに金属3Dプリンターで製作可能なサイズを考慮し、30体のピースに分割して製造した。従来の鋳造による製造方法に比べてコストや納期を大幅に削減できる。
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日刊工業新聞 2025年5月23日