眼球に電子デバイス埋め込み視力改善、グーグルが特許出願

ライフサイエンス子会社CEOが発明、ただし製品化は???

 眼球にレンズ付きの小型電子デバイスを直接埋め込んで視力低下を矯正するという、グーグルの出願特許が公開された。このデバイスは外部のコンピューターと通信しながら、装着した人の見ている映像の光が網膜上にきちんと焦点を結ぶよう、レンズの厚みをリアルタイムで調整するという。ただし、あくまで特許出願しただけで、製品化されるかどうかは不明。フォーブス誌が報道した。

 このデバイスはデータ記憶装置、センサー、通信機、バッテリー、電気的に焦点を調整できるポリマー製レンズなどの部品から構成。電源はエネルギーハーベスティングの手法を使い、空中を飛び交う電波をアンテナでとらえ、電気に変換してバッテリーに蓄える。デバイスは眼球内にある本来の水晶体を取り去り、その水晶体を覆っていた薄い透明膜(水晶体嚢)に埋め込む。

 出願者は細胞学博士のアンドリュー・コンラッド氏。現在はアルファベット(グーグルの親会社)のライフサイエンス子会社、ベリリー(Verily)のCEOを務める。グーグルライフサイエンスを母体に昨年発足したベリリーは医薬品大手のノバルティスと連携しながら、涙の成分から血糖値を常時モニターするスマートコンタクトレンズのプロジェクトにもかかわっている。

 ただ、コンラッドCEOをめぐってはリーダーシップに問題があるとの指摘もあり、同CEOと対立し、有能な人材が次々にベリリーを去っていると医薬系メディアのSTATニュースが3月末に報じている。

ニュースイッチオリジナル
USPTOによる特許公開

藤元 正

藤元 正
05月01日
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実現したらまさにサイボーグものだろう。コストを度外視するなら、たとえば埋め込みデバイスの内蔵センサーが赤外線を検知し、それを可視光に変換して、人間にスーパーマンのような視力を持たせることも可能かもしれない。

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