次世代太陽電池の材料などで注目のヨウ素、INPEXが増産を検討
INPEXは千葉県内でヨウ素の増産を検討する。同社のヨウ素生産量は年500―600トン。千葉県は住宅が多く採掘による地盤沈下の防止に細心の注意が必要だが、他の地域より埋蔵量が多くポテンシャルが高い。ヨウ素は医療関連などで需要が増加している。石油資源の開発で培った採掘技術を生かし、生産拡大を目指す。
同社はヨウ素の増産に向け採掘の適地の調査・探索を進めており、「かなり前向きに、調査して積極的に検討している」(担当者)とする。適地が見つかれば早期に採掘を始められるよう、準備も行っている。
日本はヨウ素で世界3割のシェアを持ち、このうち8割が千葉で生産されている。前提として「地盤沈下しないようにコントロールすることが生産拡大よりも優先順位が高い」(同)が、石油資源開発で培った技術を生かすことで増産は可能とみる。「INPEXの掘る技術は超一流だ。技術革新も進める」(同)とする。
例えば、地盤沈下対策として地下水からヨウ素などを分離後、その水を地下に戻すなどの対応をしている。ヨウ素はX線造影剤や医薬品、次世代太陽電池などの材料として注目されている。
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日刊工業新聞 2025年02月05日