ニュースイッチ

業績低迷のローム…GaNトランジスタ量産、中国社に後工程を委託

ロームは中国の半導体後工程請負業(OSAT)を活用し、大電力対応に適したTOLLパッケージの650ボルト耐圧の窒化ガリウム(GaN)高電子移動度トランジスタ(HEMT)を開発した。2024年12月から量産と販売を始めており、消費税抜きのサンプル価格は3000円。産業機器の電源や電力貯蔵システムなど向けに提案する。

新製品「GNP2070TD―Z=写真」はシリコン基板にGaN結晶を成長させた「GaNオンシリコン」チップを使用。パッケージ製造を、パワーデバイスの後工程受託を手がける中国ATXセミコンダクターに委託した。ロームでは台湾積体電路製造(TSMC)とも協業を進めており、前工程は同社に委託している。

これまでロームは一貫生産体制を進めてきたが、今後は半導体受託製造(ファウンドリー)など外部企業とも連携。26年から採用が広がると想定する車載向けGaNデバイスでもATXと協業し、いち早い新製品の市場投入を実現する。

ロームは注力する炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の市場が冷え込み、業績が低迷。収益性改善施策の一環として24年11月、IDM(垂直統合型)から一部脱却する方針を打ち出しており、ファウンドリーやOSATとの関係を深めている。

日刊工業新聞 2025年1月30日

編集部のおすすめ