ニュースイッチ

半透明で曲がりやすい「有機薄膜太陽電池」、GSIクレオスが国内製造目指す

半透明で曲がりやすい「有機薄膜太陽電池」、GSIクレオスが国内製造目指す

採光窓などに取り付けられる有機薄膜太陽電池を製造する

GSIクレオスは27日、ブラジルの有機薄膜太陽電池(OPV)製造大手パワー・ハーベスティング・ダイナミクス・セミコンダクターズ・インプレッソス(PHD)と戦略的な事業提携契約を締結したと発表した。PHDからOPVフィルムを安定的に確保し、2025年度から国内研究機関と共同でOPVの実証実験を行う。半透明で曲がりやすい性質を生かして窓ガラスなどに実装できるOPVについて、28年度以降の国内製造を目指す。

GSIクレオスは調達したフィルム状のOPVを国内で加工し、OPVモジュールを製造する工程を協業先と整備する。大学などの研究機関と連携してOPVの性能評価を行うとともに、窓ガラスにOPVを貼り付けるなどして実証実験を行う。

また実証結果を踏まえて、商業施設や空港、駅などの面積の大きい採光窓などへのOPVへの実装を目指す。国内での製造・販売体制の構築後、30年代にはアジア全域への販路拡大も計画する。

PHDグループは年間100万平方メートル以上のOPV製造能力を持つ。すでに南米や北米の官公庁の建物やオフィスの窓ガラス、大規模商業施設の採光窓向けなどで実証や実装が進んでいる。

【4刷決定】次世代型太陽電池の本命がよくわかる新刊「素材技術で産業化に挑む ペロブスカイト太陽電池」(技術監修:宮坂力)好評発売中
日刊工業新聞 2025年01月28日

編集部のおすすめ