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「アイガモロボ」半額に…井関、農家が導入しやすく

1000台販売へ
「アイガモロボ」半額に…井関、農家が導入しやすく

価格を引き下げ、重量を現行モデル比64%減の約6キログラムに軽量化したIGAM2アイガモロボ2

井関農機は12日、水田自動抑草ロボットをフルモデルチェンジし、2025年3月に発売すると発表した。設計の見直しや軽量化により、消費税込み価格を現行モデルの約半額となる27万5000円に引き下げ、一般農家でも導入しやすくした。25年に1000台の販売を目指す。農林水産省が有機農業の拡大を掲げる中、同農業の最大のネックである雑草対策を省人化し、環境保全型農業の拡大を支援する。

新モデルの「IGAM2アイガモロボ2」は、水田内を航行し、土を掻き上げて濁らせることで雑草の光合成を妨害し、抑草につなげる。

素材や内部構造を見直して重量を現行モデル比64%減の約6キログラムに軽量化し、現場に持ち込みやすくした。土を掻き上げる方法も現行のスクリューからブラシ方式に変更し、浅瀬の走行性や航行速度を向上させて作業効率を高めた。

また、現行モデルは航行させる時に事前のルート作成が必要だが、新モデルはこの作業が不要。電源を入れるだけで自動でムラなく蛇行するようにした。

あぜにぶつかることで水田の形状を学習し、網目状にくまなく蛇行する。

日刊工業新聞 2024年12月13日

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