ダイナブックが開発、両眼タイプ「XRグラス」が提供する新体験
ダイナブック(東京都江東区、覚道清文社長)は、現実空間と仮想空間を融合して新たな体験を提供するクロス・リアリティー(XR)用グラスの両眼タイプ「ダイナエッジXR1」を開発した。2025年春の発売を予定する。製造現場のほか観光・博物館といった施設での活用を想定し、法人向けに提案する。同社の従来製品は単眼型だった。またグラスが透明で、視野角を従来の約17度から約45度に広げたことで、作業をしやすくする。想定価格や重さは非開示。
従来品「インテリジェントビューアAR100」は、ピッキングを支援する用途で主に提案してきた。ダイナエッジXR1は会話内容を可視化し、翻訳結果を空間に映せるほか、グラスの中央に搭載するカメラで撮った映像を、拡張して表示することもできる。
さらにパソコン(PC)と接続すると、PCの画面を空間に投影可能。またコントローラー「ダイナエッジC1」とも接続して使える。コントローラーが電源の役割をするとともに、映像を制御できる。
また新製品にも鼻パッドを付けたほか、後頭部を包み込むような工夫をして装着性を高めた。さらにグラスの縁を茶色にして肌に馴染みやすくした。
日刊工業新聞 2024年12月11日