次世代型路面電車「マカオLRT」延伸開業、三菱重工が引き渡し
三菱重工業は中国マカオ特別行政区の政府・公共建設局から受注した、全自動無人運転車両(AGT)システムを採用する次世代型路面電車「マカオLRT」の延伸プロジェクトのうち、「石排湾延伸線=写真」と「横琴延伸線」の引き渡しを完了した。マカオLRTでの完工・引き渡しは2023年のBarra延伸線に続くもので、石排湾延伸線、横琴延伸線ともに営業運転を開始している。
今回完成したのは、19年に同社が納入したタイパ線(11駅、9・3キロメートル)を軸に、人口増加が見込まれる新興住宅地の石排湾地区につながる石排湾延伸線(2駅+乗換駅追設、1・6キロメートル)と、マカオ対岸の中国本土・横琴島に接続する横琴延伸線(2駅追設、2・2キロメートル)。
石排湾延伸線が開業することで、空港やリゾートホテルが立地する中心市街地のタイパ島から、新設の大型総合病院付近や石排湾地区への乗り入れが可能となり、交通利便性の向上が見込まれる。
また横琴延伸線の運転開始により、マカオと中国本土の往来活発化が見込まれ、地域経済の発展にも貢献する。
日刊工業新聞 2024年12月11日