15年ぶり刷新で新型エンジン搭載、コマツ「大型ブルドーザー」新製品の機能
コマツは新型エンジンを搭載した大型ブルドーザーを発売した。後進時のエンジン出力を従来機比2割高めたことで、掘削作業などのサイクルタイムを短縮。生産性を同最大18%向上させた。耐久性や整備性の改善効果と合わせ、土工量当たりの生産コストを同17%削減できる。消費税抜きの価格は1億6500万円。鉱山現場向けに国内外で年間65台の販売を目指す。
発売した「D375A―8R=写真」は、約15年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
動力伝達効率を高めたロックアップ付き自動変速パワートレインを採用した。自動変速機能により、常に最適な速度段が自動選択されるため、低燃費で高効率な作業が可能となる。
作業空間の快適性にも配慮した。新エアサスペンションシートにより、振動ショックの低減と乗り心地の向上を実現。加えて、運転席と車体を接続するキャブダンパマウントの振動吸収装置の動作範囲を同約2・5倍に拡大して、乗り上げからの落下ショックを大幅に低減した。
また、さまざまな騒音低減技術を盛り込むことにより、同5・9デシベル減の低騒音化を実現した。
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日刊工業新聞 2024年12月11日