阪神電鉄、「青胴車」来年2月引退
阪神電気鉄道は普通列車用車両「5001形=写真」の運行を2025年2月に終了する。普通列車は車体下部が青で塗られていることから、「青胴車」の愛称で親しまれてきた。引退前にイベント列車「HANSHIN ミステリー・エクスプレス 行き先不明列車」を21日に運行する。貸し切り列車は25年1月に各回77万円(消費税込み)で、4日間限定で運行する。
阪神電鉄は5001形を1977年に導入した。同社の普通列車は59年・60年に製造の「5101形」「5201形」以来、上部がクリーム色、下部が青色で塗り分けられてきたが、5001形の引退でこのデザインは姿を消す。同社では15年から、ステンレス車体の通勤形車両「5700系」への置き換えを進めている。
下部が赤色の同社急行用車両が、当時の人気漫画「赤胴鈴之助」にちなんで「赤胴車」の愛称がつけられたことに対して、普通列車は青胴車と呼ばれた。赤胴車は一足早く20年に引退している。
日刊工業新聞 2024年12月02日