新型「Z900」など対応…カワサキ、2輪車アプリに新機能
カワサキモータース(兵庫県明石市、伊藤浩社長)は、2輪車用のスマートフォンアプリケーションに音声コマンドとナビゲーション機能を追加する。音声によるナビなどの操作や案内を可能にし、快適な走行を支援する。10月に発表したスーパーネイキッドモデルの新型「Z900」など新型4車種を皮切りに対応し、対象モデルを随時追加する。
同社の2輪車用スマホアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE(ライディオロジー・ジ・アップ・モーターサイクル)」は、これまで車両情報の確認や各種設定変更などに対応していた。
新たに追加する音声コマンドについては、自動車業界向けに人工知能(AI)技術を提供する米セレンスの2輪車向けプラットフォーム(基盤)「セレンスライド」を活用。直感的な音声駆動のAIアシスタントを通じてナビや車両制御など必要な情報を取得できる。日本語や英語など現在7言語に対応する。
ナビ機能では、地図や位置情報技術を展開するオランダ・ヒアテクノロジーズのソフトウエア開発キット(SDK)を統合した。「ターン・バイ・ターン方式」のナビを提供し、進路方向をメーターに直接表示する。
当初対応する4車種はZ900のほか「ヴェルシス1100S」「同SE」「ニンジャ1100SX」の2025年モデル。
日刊工業新聞 2024年11月25日