全国大学生ビジコン、応募約700件から選ばれた今年の頂点は?

キャンパスベンチャーグランプリ、受賞プランは社会世相を反映


北海道大会


 第11回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)北海道は36件の応募があり、5件の入賞プランを選定した。最優秀賞は東京農業大学・原口智江さんのグループの「オホーツクメモリー ホタテの貝殻を利用した雑貨の販売と旅人向け職業体験型ツアー『オホーツクワークトラベル』の提案」。北海道東部のオホーツク圏の産業であるホタテの養殖に着目。ホタテの貝殻を用いた雑貨・アクセサリーの販売や農業や漁業の職業体験型格安ツアー「オホーツクワークトラベル」でオホーツクの魅力を発信する。

 優秀賞には、苫小牧工業高等専門学校・木下大輔さんのグループの「組込みシステム技術教育支援事業『TECL(テクル)』」が選ばれた。開発した組み込みシステムの教材を販売するNPO法人を設立し、技術者の育成を目指す。

その他入賞プランと応募代表者は次の通り。(敬称略)
▽奨励賞=萌えるスタンプラリーイベントで地域活性化(小樽商科大学・長濱谷圭汰)
▽努力賞=ベビーカーユーザによる車いすのためのアプリ「クルちゃん」(公立はこだて未来大学・西尾洋輔)
▽同=学生ガイド検索サイト(北海学園大学・大桑直人)

東北大会


 第11回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東北」の最優秀賞に宮城大学・逢坂結実さんらの「『白菜の根』を食べて健康100歳になろう―『白菜の根』食文化形成・発信Project−」が選ばれた。現在は未利用の白菜の根を使った加工食品の開発、提供を通じて、白菜の根の食文化形成を目指す。

 その他の受賞テーマと代表者は次の通り(敬称略)。

▽特別賞東北経済産業局長賞=入院患者の困り事解決ウェブサービス”NEWIN“(東北大学・坂倉悠哉)
▽同日刊工業新聞社賞=茶道所作評価「どこでも茶道」による日本文化の発信ビジネスモデルの提案(東北大学・松田佳歩)
▽奨励賞=県産のホタテと野菜の栄養価を高めた「炊き込みご飯の素」の提案―(八戸工業大学・加賀雄士)
▽奨励賞=有機EL窓の企画・窓用風景映像配信サービス事業(山形大学大学院・丸山寛花)

東京大会


 関東甲信越地域の学生によるビジネスプランコンテスト「第12回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東京」(りそな銀行、日刊工業新聞社共催)の最終審査会が25日、東京・霞が関の霞山会館で開かれ、大賞に宇都宮大学大学院の高橋庸平さんによる「イチゴソムリエによる『Kanjuku―Ichigo』のブランディング事業」が輝いた。カネパッケージ起業支援賞とのダブル受賞で、高橋さんは「研究室の研究として皆でやってきた案件で、大きな賞への応募は初めて。多くのサポートを得たもので感謝している」と笑顔をみせた。

 関東経済産業局長賞は早稲田大学の葦苅晟矢さんによる「昆虫飼料活用による食糧循環型システムの確立」が受賞した。表彰式で各務茂夫審査委員長(東京大学教授)は「発表した10案件にバリエーションがあり、いずれもテーマに対する着眼点、特に今の社会の課題に対応する点がすばらしい。5年後、どんな事業になっているか楽しみだ」とエールを送った。

この他の受賞プランは次の通り(敬称略)。
【優秀賞】▽ゲノム価値創造データベースの開発(千葉大・田中顕)▽Rapid Pass? まだ並んでるの? 使おうランチの特急券(東大・石川聡彦)
【りそな銀行賞】がん患者のための副作用管理サービス(東大大学院・上村成章)
【日刊工業新聞社賞】コスプレ衣装レンタル”コスぷりーむ“(東大大学院・村上遥)
【奨励賞】
▽心をキャラクター化するアプリ「Minder」(武蔵大・堀木遼)▽SOULi project(早大・水口渉)
▽”ワンダフル“な世の中を OneBox(早大・伊藤直樹)
▽新しいプログラミング学習のカタチ「Code.io」(神奈川大・金子晋也)

中部大会


 「第13回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)中部」の大賞に、岐阜大学の正木悠介さんの「広告機会の創造と認証機能を兼ね備えた新しい認証方式」が選ばれた。アルファベットの文字列による認証の代わりに、広告文を用いる。利用者は広告文を読み、設問に答えることで認証を可能にする。インターネットサイトの広告ブロックソフトが普及する中、新たな広告手段として提案できる。

 特別賞中部経済産業局長賞を受賞した名古屋大学大学院の松下健さんの「Re:ACT大学講義に変化を起こすアプリケーション」は、参加型講義を可能にするツール。学生はアプリケーションソフトを通じて自身の理解度を送信したり質問したりする。教員は理解度の分布を把握できる。

その他の受賞テーマと受賞者は次の通り(敬称略)。
◇特別賞中部経済連合会会長賞=ドローンを用いた遠隔景観体験サービス(名古屋大学大学院・本馬知世、斉東志一)
◇同名古屋商工会議所会頭賞=名古屋の学生版スマートニュースを創る(南山大学・西尾奎亮)
◇同日刊工業新聞社賞=飲食店に向けた農家直送ECサービス「こだわり」(名古屋大学・柘植千佳、長野県農業大学校・佐伯幸平、南山大学安藤弘貴)
◇同名古屋産業人クラブ会長賞=eスポーツの動画配信事業〜日本におけるeスポーツビジネスの普及(南山大学・堀祐輔)
◇奨励賞=写真つき外国語メニュー作成サービス(名古屋大学・孫智娜)、「今夜星を見に行こう」を可能にするアプリ“スターリーナイト”(中京大学・谷田美沙希)
◇努力賞=タビジ〜最適化とIoTによる外国人向けの旅行プラン作成サービス(名古屋大学大学院・呉偉、名古屋大学・八木貴大)、高齢者向けオレオレ詐欺防止機能付き通話サービス「オレオ」(名古屋大学・大江良)

<次のページは、大阪、中国、四国、九州各大会の受賞者>


キャンパスベンチャーグランプリ公式ページ

矢島 里佳

矢島 里佳
03月22日
この記事のファシリテーター

私も2009年のキャンパスベンチャーグランプリで、特別賞をいただきました。その際に応募したビジネスプランが、そのまま今の和えるの事業につながっています。とても懐かしいと感じました。受賞者のビジネスプランの内容に、そのまま社会の世相が反映されているように感じます。職業を選ぶ時代から、自ら生み出す時代に変化していく時代へ移り変わっていると思います。受賞されたプランが、プランで終わることなく、実現に向けて羽ばたいていくことが楽しみです。

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