“指輪”で健康管理、利用者の行動変容促せるか
JDIが開発
ジャパンディスプレイ(JDI)は6日、生体センサーを搭載した指輪型スマートリング「ヴァーゴ」を開発し、企業・団体向けに健康見守りサービスを始めると発表した。高精度の独自の有機光検出器(OPD)センサーをフレキシブル基板上に形成した。スマートフォンアプリケーションなどと連携して心拍数や血液中の酸素レベル、歩数、消費カロリーなどを自動取得し、利用者の健康意識の向上や行動変容を促す。5年後に100万人の利用者獲得を目指す。
併せて同日、岡山大学、あいおいニッセイ同和損害保険、ヴェルト(東京都渋谷区)、両備ホールディングス(岡山市北区)の財団法人と共同で、両備グループのトラック運転手30人に2月からヴァーゴを装着してもらい、運転挙動と健康の相関性の研究を始めることも発表した。運転手の健康を管理し、安全運転や人手不足の解消などに貢献していく。2025年3月までに120人のデータを分析する。
JDIのスコット・キャロン会長兼最高経営責任者(CEO)は「建設や介護の現場などでも導入を促進したい」と述べた。
日刊工業新聞 2024年02月07日