独ヴォロコプターと住友商事は１３日、大阪市此花区の大阪ヘリポートで空飛ぶクルマ「ヴォロコプター２Ｘ（ツーエックス）」の試験飛行を行った。２０２５年大阪・関西万博での飛行に向けた現場環境の理解向上へ、万博会場となる夢洲近くで試験して準備を進めた。地域の理解を得るため大阪府や兵庫県の職員や議員、小・中・高校の児童・生徒らが見学した。

高さ４０メートル程度で約５分飛び、管制塔との通信環境などを確認した。ヴォロコプターのクリスチャン・バウアー代表取締役は「ヘリコプターの１００分の１の騒音を実感してほしい」とアピール。大阪府の吉村洋文知事は「万博で人が乗って移動する社会を実現する」と強調した。２４年にツーエックスと同じ２人乗り「ヴォロシティー」で型式認証を取得してパリ五輪に合わせて飛ぶ予定。２５年万博でも同機での遊覧飛行などを想定している。