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ホログラムで服をコーディネートします!伊勢丹新宿メンズ館が“未来百貨店”に

「サーフェス」のイベントで。
 三越伊勢丹ホールディングス(HD)と日本マイクロソフト(MS)は、日本MSのタブレット「サーフェス」を使ったイベントを、伊勢丹新宿本店メンズ館で3月1日まで開く。

 来店者が自分のコーディネートを撮影し、ホログラムを使ってバーチャル展示する体験(写真)やサーフェスを使ったディスプレー展示などを全フロアで展開する。

 開催にあたり樋口泰行日本MS会長は「デジタルとライフスタイルのつながりを出していく」と説明。大西洋三越伊勢丹HD社長は「未来型百貨店に向け、デジタルで新しい価値を提供したい」と述べた。メンズ館ではバイヤーの人工知能を組み込んだファッションアプリ「SENSY」を用いた提案も3月31日まで行う。

MSが「ホロレンズ」開発者向けキット発売へ


ニュースイッチ2015年10月07日公開


 米マイクロソフト(MS)はニューヨークで開いたプレスイベントで、注目のメガネ型デバイス「ホロレンズ(HoloLens)」の開発者向けキットについて、2016年第1四半期に提供を開始すると発表した。価格は3000ドル。出荷量や技術仕様は明らかにしていないが、コード接続無しで使えるようだ。一般向けの価格についてもアナウンスされず、発売時期はさらに先になるとみられる。

 ホロレンズは、現実世界とコンピューターグラフィックス(CG)の立体ホログラムによる仮想世界とを継ぎ目なく融合させる「ミックスト・リアリティー(MR=複合現実)」向けのメガネ型デバイス。MSはエンターテインメントのほか、設計、ヘルスケアといった業務分野への応用も見込んでいる。すでにNASA(米航空宇宙局)や建築家などと連携し、活用法を模索中だ。

 イベントでは、「プロジェクトXレイ(Project X-Ray)」というコードネームがつけられたロボット侵略ゲームのデモを披露。部屋の壁や家具の立定的な位置や寸法をマッピングし、それに合わせてホログラムのキャラクターが動くシューティングゲームとなっている。

 デモでは、まずユーザーが敵を攻撃するホログラムの小手を装着。ユーザーが手を動かすと、それに追従して小手も動く。「ウエアラブル・ホログラム」となっている。

 次に、部屋の壁に向けて小手からビームを発射すると、実際に壁に穴が開く(ように見える)。かなりリアルな映像だ。すると壁を突き破って敵のロボットが出現。開口部から小型のロボットが次々に現れる。ロボットは空中を飛び回りながら、火の玉のような武器で攻撃してくるが、ユーザーはビームを使ってロボットを一つずつやっつける。ロボットは部屋の中の壁や家具、それにユーザーの位置を理解していて、これらはユーザー向けにカスタマイズできるという。

 さらにロボットを吸引して捕獲する機能では、手の動きに合わせてロボットが動く様子が面白い。最後は、大きなスズメバチのようなボスキャラのビーム攻撃を受け、それをホログラムの盾を使って完全に防御。ビームでボスキャラをやっつけると、会場から大喝采がわき起こった。

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日刊工業新聞2016年2月18日生活面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
昨年のマイクロソフトの開発者会議で注目を集めたメガネ型ホログラムコンピュータ「ホロレンズ」。テクノロジーはさすがマイクロソフトだけある。BツーCだけでなくBツーBでも面白いサービスが出てくることを期待。 「サーフェス」なかなか攻めてる。

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