ヘルスメーターのリーディングカンパニー ―健康を「はかる」「つくる」そして「習慣」に
記者の目/ここに注目
□2021年にヘルスメーター国内累計販売1億台を突破
□社員の挑戦を応援する社風が世界初の商品を生む
タニタは1959年に家庭用体重計(ヘルスメーター)の製造を始めて以来、体組成計といった「健康をはかる」さまざまな機器を製造、販売している。2012年には丸の内タニタ食堂を開店するなど「健康をつくる」サービスへと事業を拡大。人生100年時代といわれる現在、新たなミッションとして掲げるのが「幸せを感じられる社会のための健康習慣づくり」だ。
健康はかる「精度」へのこだわり
「健康習慣づくり」は、からだの状態を正確にはかることが基本となる。しかし、人間のからだは常に変化しており、微細な変化を捉えることは大変難しい。タニタでは精度の向上を追求し、2005年からは50g単位で体重をはかれるようになった。さらに、最新のハイスペックモデルの体組成計は、最先端の医学的分析手法である「4C法」を基準としたアルゴリズムに加えて、タニタの計測技術を集約し、より高い精度で体組成をはかる技術を開発した。ユーザーが計測結果を検証することはできない。だからこそ、技術者として責任とこだわりを持って高精度な商品開発に努めている。健康づくりを追求する

兼 コア技術研究所 リーダー
蔦谷 孝夫さん
「入社1年目から新商品の企画提案ができる。他方で責任も伴うためプレッシャーはあるかもしれないが、その分達成感も大きい」(蔦谷部長)アイデアを生むために多くのインプットが必要と考えており、展示会や学会への参加を重視している。「今すぐには役に立たなくても、未来の商品開発に向けてタネをまいておくことが大切」(同)と、社員の挑戦を歓迎する。
社員に求めるのは「他者との協力で新商品を生み出すチームワークと、失敗しても粘り強く諦めない気持ち、そして何よりも大切なのがアピール力。新商品を生み出す際は、まず自分が良いと思う技術を他者に伝え、理解してもらう必要がある」(同)
理系出身の若手社員に聞く
「やりたい」と手を挙げれば挑戦できる環境新商品の企画・開発に携わり6年目になります。もともとモノづくりが好きで、大学時代に学んだ生体センシング技術を活かしたいと思い、タニタに入社しました。現在は入社当初から開発しているセンサを用いた新商品の開発に取り組んでいます。これは約2年半前に自ら提案したもので、商品化に向けて日々邁進しています。新商品の開発は苦難の連続ですが、その分ブレークスルーできた際の達成感はひとしおです。
タニタには「やりたい」と手を挙げれば、挑戦できる環境があります。実際に私も、大学時代は電気系やプログラミングなどの勉強が主で、メカ設計の知識は入社後に身につけました。新たな挑戦にも、大学時代に身につけた「モノの考え方」を活用できます。いろいろなチャレンジをしてみたい方にはぴったりの会社です。


市原 聖也さん (2017年入社)
現在の商品ラインアップに連なる新商品の企画および開発をメイン業務としています。入社当初から黒球式熱中アラームの企画・開発を担当しており、4年目になります。実際に商品を使っているお客様の声を聞くと日々の励みになります。企画から開発まで一貫して携われるのは、本社の従業員数が約250人の規模感で風通しのよいタニタならではの魅力ですね。
また、社長と社員の距離が近いというのも特徴です。2週間に1度、昼休み明けの15分間で社員が5人1組になり、テーマに沿ってオンラインで雑談する「シャッフルトーク」を行っているのですが、これには社長も参加します。常に社員を気にかけ、話しかけてくれる環境があります。
大学時代に専門的な知識を身につけていないと仕事ができないわけではないので、安心していただきたいです。タニタではOJTでの知識の習得はもちろん、セミナーや学会への出席も奨励しているので、自分に制限を設けず、新たな挑戦を楽しめると良いと思います。


森 遥香さん (2019年入社)
会社DATA
所在地 東京都板橋区前野町1-14-2
設立 1944年1月
代表者 代表取締役社長 谷田 千里
資本金 5100万円
従業員数 1200人(グループ)
事業内容 家庭用・業務用計量器などの製造・販売
URL https://www.tanita.co.jp/