ファミマとユニー、統合新会社「対等」にこだわって〝合意〟

「中京圏で親しまれているブランド名が消える」とユニー側が抵抗するも軟着陸

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店舗が隣同士の場合は2店ともファミマに?
 ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス(GHD)の統合新会社の概要が固まった。コンビニエンスストアのブランド名はファミリーマートに統一、社長には上田準二ファミマ会長が就任。中山勇ファミマ社長、佐古則男ユニーGHD社長はそれぞれ新会社の副社長になる。“対等”にこだわり難航した交渉はひとまず難所を越えたが、システム統合など今後の課題は多い。

 協議開始時に発足した統合検討委員会では、中山ファミマ社長と佐古ユニーGHD社長が共同委員長に就任。しかし協議の難航に伴い、かねてより経営統合を掲げて大株主の伊藤忠商事への存在感もある上田氏がイニシアチブを取り、新会社の社長にも上田氏が就くことになった。

 「対等の精神での経営統合」。協議開始にあたり、ファミマとユニーGHDが掲げた言葉だ。持ち株会社の社名についても、ファミマでもユニーでもない屋号にする案があった。しかしユニーGHDは「中京圏で親しまれているブランド名が消える」と強く抵抗したという。

 コンビニのブランド名をファミマに統一するのなら、持ち株会社の社名は「ユニー」にすべきだ―。そのような声まで上がり、結果的に社名は「ユニー・ファミリーマートHD」、英語表記は「ファミリーマートユニーHD」とし、双方の顔を立てた形だ。ユニーGHDの主力事業で不振のGMS(総合スーパー)も切り離さず、不採算店舗の閉店や改装で対応する方針だ。

 現在、コンビニ業界トップのセブン―イレブン・ジャパンについてファミマ首脳は「店舗に入れば違いはすぐ分かる。商品の量も質も差がある」と認めている。統合後5年以内に「グループ全体の国内売上高5兆円以上」との目標達成に向け、商品開発やサービス強化などを進める。

両社会見。ブランド統合「できるだけ前倒しする」


 9月1日に経営統合するファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス(HD)は4日、東京都内で会見を開き、コンビニエンスストア事業では作りたて弁当やイートイン(店内飲食)を拡充し、総合スーパー(GMS)事業ではライフスタイル提案型に転換する考えを示した。

 中山勇ファミマ社長はファミマとサークルKサンクスのブランド統合を「できるだけ前倒しする」と述べた。9月にファミマ社長に就く澤田貴司リヴァンプ社長は「まず現場を回る。このチャレンジを成功させる」と決意を表明。ファーストリテイリングやリヴァンプで関係の深い玉塚元一ローソン社長に関しては「ライバルではない」と強調した。

 新持ち株会社「ユニー・ファミリーマートHD」の社長に就く上田準二ファミマ会長は、澤田氏を招いた理由に「中山氏と伊藤忠商事の同期で、小売り業に造詣が深い」点を挙げた。

 不振のGMSについて佐古則男ユニーGHD社長は「3年をめどに収益体質を変え、LMS(ライフスタイルマーチャンダイズストア)に変革する。実需対応から衝動買い対応型に転換する」とした。プライベートブランド(PB)はコンビニ事業では「ファミリーマートコレクション」に統一し、GMSでは「プライムワン」などを引き続き展開する。
 

日刊工業新聞2016年2月4/5日

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ファミマとユニーの統合会社が固まり新たなスタートです。課題は少なくありませんが、店舗数2番手に相応しい確固たるポジションを築いてほしいです。

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