理系大学院出身者が大学支援、リバネスが持つ老舗の「力」

  • 1
  • 3
リバネスユニバーシティーで講義する丸CEO

理系大学院出身の創業者・社員が大学支援ビジネスを手がける企業の中で、リバネス(東京都新宿区、高橋修一郎社長)は、創業約20年という老舗だ。子ども向けの出前実験教室に始まり、大学人への研究費支援、地域・産学連携などに事業を拡大してきた。

リバネスでは社員が技術に強くアクティブで、実社会へ橋渡しをする「サイエンスブリッジコミュニケーター」のマインドが浸透している。組織がフラットですぐにプロジェクトが立ち上がる。同社創業者の丸幸弘グループ最高経営責任者(CEO)は「大事なのは情熱を持って、チームをつくることだ」と日々、口にしている。

地域エコシステム形成支援では流行りものに振り回されず、各地の資源を生かしたディープテックを重視する。新事業創出に向けた「地域テックプランター」は2016年にスタートした。「地方にも魅力的な大学の技術や起業希望者はいるのに、支援は東京に集中している」(丸CEO)と背景を説明する。

そのため地域第2の都市など12カ所を拠点に、ビジネスプランコンテストや実証試験などを展開している。テックプランター参加後の新たな創業ベンチャー数は45社超、共同研究費や助成金などの外部資金獲得は11億円にまで広がっている。

これと連動をにらむのが地域貢献型のリーダー育成で、22年度から本格化する「リバネスユニバーシティー」だ。課題発見、技術シーズの応用・転用のスキル、創業と産業育成の各コースで、大学人やビジネスパーソンを鍛える。

早い段階で具体的なプロジェクトを動かしはじめ、受講後には協力者開拓や資金獲得で、同社社員のコミュニケーターが支援する。単なる教育ビジネスで終わらない、総合支援体制が老舗の力といえそうだ。

日刊工業新聞2022年3月24日

関連する記事はこちら

特集

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用しています。オプトアウトを含むクッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる