現役大学生の心掴む、ビズリーチの就活相談サービスの仕組み

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就職活動に研究資金集め、地域連携など大学の諸活動を、従来と違う形で支援する企業が増えている。背景にIT活用の浸透、博士人材が新ビジネスの担い手になるケースなどがある。新たなビジネスチャンスを生かす“大学支援ベンチャー(VB)”を取り上げていく。

プロフェッショナルの転職サイトで知られるビズリーチ(東京都渋谷区、多田洋祐社長)。現役大学生の心をつかむサービスは「ビズリーチ・キャンパス」だ。卒業生の個人ボランティアが大学別に一定数、集まると同社がサイトを開設する。

母校の先輩がオンラインで低学年からのキャリア相談や、就活生のOB・OG訪問に応じてくれる。同様のサイトは他にもあるが、大学の校風を生かせる点が特徴だ。「私も中央大学卒業生として年に何回か相談に乗っている。サークルの先輩など限られたモデルでなく、多様な選択肢を示してあげたい」と多田社長は強調する。

登録の学生数は10万6000人以上、卒業生数は5万6000人以上。対面は企業公認の卒業生のみ。ハラスメント対策で同社が常時、監視しており安全性が高く、この点で評価が上がっている。津田塾大学と立命館大学では、キャリアセンターが学生に活用を促す大学公認になった。

新型コロナウイルス感染症が、OB・OG訪問のオンライン化を後押ししたことも大きい。ビズリーチ・キャンパスで2021年秋に23年卒業予定の学生に行ったアンケートでは、約半数が「訪問のための名簿閲覧に通学が必要」と答えており、オンライン化の進展を望む声が高まっている。これらを背景に同社は現在44校の開設実績を今後、3年間で100校にする計画だ。

また大学1・2年生向けのキャリア教育支援も、立教大学で始めた。同大の通常の卒業生との交流イベントは就活生が中心になる。そのため「学生生活の過ごし方」「働くことや生きがい」といった低学年でのキャリア観醸成でイベントを開催。蓄積してきたノウハウを武器に、幅広い展開に乗り出している。

日刊工業新聞 2022年3月17日

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