iPhone向け有機ELディスプレー、LGとサムスンが契約最終段階と韓国メディア

両社で1兆5000億円投じ2、3年後に量産工場

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液晶ディスプレーを採用した現行モデルのiPhone
 iPhoneへの有機ELディスプレー(OLED)供給をめぐり、アップルと韓国のLGディスプレイおよびサムスンディスプレイとの交渉が最終段階を迎えていると韓国メディアが29日に伝えた。対象となるiPhoneは2018年以降のモデルと見られる。

 韓国ETニュースの報道によれば、LGとサムスンは2社合計で15兆ウォン(約1兆5400億円)を投資し、向こう2、3年の間にフレキシブルOLEDの量産工場を立ち上げる。アップルも一部の生産設備費用について両社に資金提供するという。iPhone向けのOLED供給はLGとサムスンが大半になる見通しだが、サムスンへの発注量はLGより30%少なくなるとしている。

 LGのOLEDパネルはすでにApple Watch向けに採用されているが、iPhone向けは初めて。ETニュースでは、LGが投資コスト削減のため、現在の液晶パネルディスプレーの生産ラインを一部、OLEDのラインに変更するという。

 OLEDはそれ自体が発光するため液晶ディスプレーに比べて省電力で薄型化しやすく、画質も鮮明とされる。iPhoneへのOLED搭載については、2018年に発売するモデルから採用し、LGとサムスンがその大半を供給すると11月に日経新聞が報じ、ジャパンディスプレイもiPhone向けを狙ってOLEDの量産を18年春に始める計画だと日刊工業新聞が伝えた。

 ETニュースレによれば、このほかにも、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業、中国のチャイナスター・オプトエレクトロニクス・テクノロジー(華星光電)、BOEテクノロジーグループ(京東方科技集団)もiPhone向けのOLED供給に高い関心を示しているという。

ニュースイッチオリジナル

COMMENT

藤元正
モノづくり日本会議実行委員会

「液晶の次は液晶」と断言した液晶パネルメーカーの経営者もかつていたが、スマートフォンではいよいよ有機ELディスプレーへの「民族大移動」が始まりそうだ。そのとてつもない投資額にはため息が出るばかりだが、パネルメーカーとしては量産効果と収益を上げるため、いろんなセットメーカーに売り込むはず。中国勢含めてほかのスマートフォンも続々と有機ELに切り替わっていくことだろう。

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