油圧ショベルの自動運転を実証、施工中の現場に適応
コベルコ建機が実施
コベルコ建機は安藤ハザマと共同で、実作業環境における油圧ショベルの自動運転の実証実験を行った。安藤ハザマが施工中の工事現場で、自動運転技術の確立に向けたこれまでの取り組みをより高度化。ダンプトラックへの横方向からの積み込みや周辺物との接触回避など、現場で求めるさまざまの条件に適応させた。
今回はバケットで掘削した土砂の重量を自動で計算・積算するペイロード機能も搭載。積み込んだ積算重量が目標値となるまで自動運転を継続し、掘削ごとに変化する掘削重量を把握しながら最適な積み込み作業ができるようにした。
安全面でも人工知能(AI)で侵入物体や距離などを認識・測定し、危険度に応じた警報を出して人による監視作業の負担低減を図った。今回の実験で、建設現場の生産性向上や安全確保に大きく近づいたとしている。安藤ハザマとは2019年4月から共同研究を進めている。
日刊工業新聞 2022年1月17日