竹中工務店や電通大が構築へ挑む「未来型インフラ」とは?

  • 1
  • 3

竹中工務店、電気通信大学などの研究チームは、災害や社会変革に柔軟に対応する未来型インフラ構築の調査研究を始めた。建物のハードと、制御のソフトウエアやセンサーが連携し、自律的に進化する「フレックスインフラ」を掲げる。高齢者や外国人など人々の多様性を支える超スマート社会の実現に向けた戦略提案を行う。

計6者が参加するこのチームは、柔軟性と多様性に富む2050年の都市社会像を設定し、30年時点での達成目標とそれに向けたシナリオなど作成する。約6カ月かけてアンケートや国内外の先進事例調査を行う。人工知能(AI)、ネットワーク、ロボット、量子科学など電通大の技術を活用することで、対象となる場の状況を把握・学習し、自ら進化して新たな解決策を提案する仕組みを検討する。

科学技術振興機構が実施するムーンショット型研究開発事業のビジョン公募の目標検討チームに採択された。採択21件中、企業研究者がリーダーを務める唯一のケースだ。

日刊工業新聞2021年2月8日

COMMENT

山本佳世子
科学技術部
論説委員兼編集委員

競争率6倍の中、採択21件のうち企業がリードするのは唯一という同社の立ち位置に加え、リーダーが女性研究者というのにちょっと驚いた。リケジョ(理系女子ではなく理系女性と拡大解釈)執行役員の連載を9月に展開してきた私は、「企業は大学と違って一般社員が表に出にくく、役員クラスでないと新聞で取り上げにくいのが残念だな」と思っていた。同社の技術系社員のうち女性は1割以下で今回、リーダーを務める今西美音子さんは、数少ない博士号取得者だという。こういった大きなプロジェクトで活躍するといった中堅企業リケジョを、もっと表に出していくにはどんな企画ができるだろうかと、頭をひねっているところだ。

関連する記事はこちら

特集