コロナ禍で苦境「俺の株式会社」、新たな一手は「高級総菜」と「産地連携」

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「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」などを展開する俺の株式会社(東京都中央区)は、東京・東銀座に物販と試飲・試食カウンターを備えた新形態・新業態の「俺のGrand Market(グランマーケット)」と「俺のGrand Table(グランテーブル)」を12月15日に開業した。新型コロナウイルスの感染拡大でテイクアウト需要の高まりを受けて、従来のレストラン営業に加え、シェフ手作りの高級惣菜を販売する。あわせて総菜に使用した調味料や食材なども販売する。

俺のGrand Marketの店内

「コロナ禍にあたってイートインでの集客が苦戦している。スタッフ一同と何ができるか考え、デリカテッセンが実現した」と俺の株式会社の寺﨑悦男社長は話す。今回の店舗の状況をみて、「可能であれば、既存店舗の置き換えという形で都内にもう一店舗展開したい」と展望を語った。また、12月にはEC販売のサイトをより使いやすいようにリニューアルしており、イートイン以外のポートフォリオを強化していく考えだ。

1階「俺のグランマーケット」では「デリカテッセン」として、店内で調理した惣菜を販売。幅広いジャンルで展開する「俺の」シリーズから人気メニューを抜粋し、テイクアウトに適した形に改良した。また「俺のBakery」の人気商品「クロワッサン食パン」をミニサイズで販売する。

ECでも人気のクロワッサン食パンとデリカッセンのケース(奥)
 また食のセレクトショップも展開。シェフ自らが全国の生産地を訪れ、選び抜いた厳選食材や調味料のほか、冷凍食品やミールキットなど500種類を取りそろえる。一部食材はデリカテッセンの総菜にも使用されている。店内を買い物しながら、有料で試飲・試食ができる「テイスティングカウンター」を併設しており、試食して気に入った商品を購入することも可能だ。
 寺﨑社長は「我々飲食店だけでなく、生産者も厳しい状況にある。今だからこそ生産者、そしてお客様が喜ぶことを実現したい」と述べたうえで、企業理念である「『世のため、人のために』できることをしていきたい」と意気込みを語った。

寺﨑社長

2階「俺のグランテーブル」では、1階で販売されている食材を使い、「俺の」シリーズのメニューをアレンジした創作料理をふるまう。注文はすべてモバイルオーダーとなっている。
 「グランマーケット」の総菜、「グランテーブル」を監修するシェフ、ニコラ・シュヴロリエ氏は新たな試みの1つとしてビーガン料理を提供していくと語り、「将来的は卵や乳製品を使用しないフレンチ料理をここから発信したい」と意欲を見せた。

ニュースイッチオリジナル

COMMENT

実際にシェフ一押しのフランスの郷土料理「パテアンクルート」、からすみそば、さば寿司、ビーガン料理の豆腐をチーズに見立てたカプレーゼ、牛フィレ肉、鮑、フォアグラのフュージョン料理を試食しました。中でも牛フィレ肉の上に鮑とフォアグラが乗った一皿は、一見すると意外な組み合わせですが、和洋折衷の中に鮑のコリコリした食感と牛フィレ肉とフォアグラのまろやかさが絶妙にマッチしていました。

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