売上高5兆円達成へ。武田薬品・ウェバー社長が狙う市場

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クリストフ・ウェバー社長

武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長は、主力となる消化器系疾患や希少疾患、がん領域などの14のグローバル製品や、2024年度までに承認取得を目指す12の新規医薬品候補を中心に、30年度までに売上高5兆円(470億ドル)の達成を目指す考えを表明した。欧米や中国での市場拡大を狙う。ウェバー社長は「武田の利益率は30%前半と高く競争力が高い。今後10年間で、さらに変革と成長を加速させる」と説明した。20年度の売上高見込みは3兆2000億円とした。

武田薬品は消化器系疾患と希少疾患、血漿(けっしょう)分画製剤、がん、神経精神疾患の五つを主要なビジネス領域と位置づけ、新薬開発を強化する。今後の10年の成長についてウェバー社長は、「24年度までの前半は、グローバル製品が毎年約20億ドルずつ売上高を伸ばし、成長を率いると予測する」と説明する。さらに「後半では、12の新たな製品が成長ドライバーとなっていくだろう」と見通しを示した。

グローバル製品の19年度売上高は、前年度比21・7%増の101億5200万ドル(約1兆571万円)と大きく成長した。特に14年に発売した潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンティビオ」の同年度売上高は、同32・9%増の31億8900万ドルと最も高く、成長を牽引した。エンティビオのピーク時売上高は55億―65億ドルを見込む。

グローバル製品は全体で24年度までに売上高で80億ドル(8324億6618万円)以上の上乗せを見込む。

また、新たな開発製品の一つで好酸球性食道炎(EoE)治療薬の候補「TAK―721」について、米国食品医薬品局(FDA)へ承認申請をしており、20年度内の承認を目指す。承認されれば米国初のEoE治療薬となる。EoEの患者数は米国で増加傾向にあり、拡大する需要に応える医薬品として成長が期待される。

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