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次のiPhone7はホームボタンが消え、サファイアガラス採用? アナリストが予測

新しい特許も申請、落下するとツメが飛び出しディスプレーを保護
次のiPhone7はホームボタンが消え、サファイアガラス採用? アナリストが予測

iPhone6sのホームボタンの構造(アップルのウェブサイトから)


特許から読み取るこれからの機能


 一方、米国特許商標庁(USPTO)が10月22日に公開したアップルの出願特許は、「電子機器スクリーンの能動的保護」。2014年4月に出願された。

 これは、iPhoneなどの電子機器を誤って落としてしまった場合、内蔵された加速度計やセンサーが落下していると判断し、スクリーン四隅のすぐ外側に格納されたショックアブソーバー用のタブ(ツメ)がアクチュエーターの動作で飛び出す仕掛け。タブは巻紙のように丸まった形をしていて地面にディスプレーが直接衝突するのを避け、衝撃を和らげる。その素材にはプラスチックやポリマー、薄い金属、複合材などを想定。落下が終わり一定時間がたつと、アクチュエーターが駆動してタブが本体の内部に戻るという。

 実は、アップルは2014年12月に「電子機器の保護機構」という別の特許を取得済み。こちらはiPhoneやiPadなどが落下した場合にそれを感知し、本体が地面などに衝突する部分を計算して、カバーガラスやカメラへのダメージが最小になるよう重心をシフトさせる。内蔵モーターを通常以上に強く振動させて、落下する本体の回転の角運動量を変え、地面に衝突する角度を変更する仕組みだ。

 ただ、アップルの場合、発明した技術を必ずしも実際の製品に採用するわけではないので、どちらの特許(申請)もiPhoneなどに組み込まれて実用化されるかどうかは不明だ。
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藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
初代iPhoneを開発するにあたってスティーブ・ジョブズは、当時全盛だったブラックベリーのような物理的ボタンを持つデザインを「美しくない」と言って、とことん嫌ったという。それでも操作するのにホームボタンだけは外せなかった。次のiPhoneで、ついに端末正面からボタン類が一切排除され、究極のシンプルデザインが完成することになるのかどうか。

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