広島大のキャンパスで米国大が開校、背景に将来の施設戦略!?
広島大学は5日、東広島キャンパス(広島県東広島市)内で、米アリゾナ州立大学が日本校を開校すると発表した。同州立大のサンダーバードグローバル経営大学院が手がける国際ビジネスの学士課程で、取得できる学位や入試は米国と同じ。広島大の教員や科目を加えて共同運営する。広島大は国際化や経営改革、地方創生の強化につなげる。
アリゾナ州立大は広島大に設置するキャンパスについて「外国大学の日本校」指定を申請する予定。学費(年約3万3000ドル)は米国校と同じで、英語で授業する。2021年8月から新入学生を迎える。1学年25人でスタートし、4年後には同250人とする予定だ。広島大の学生は、アリゾナ州立大が持つ環境に配慮したビジネスの認定コースが履修可能になる。
同州立大の学生が広島と米国の両キャンパスに2年ずつ通うモデルと、広島に4年間通うモデルを想定しており、広島大の越智光夫学長は会見を開き「日本で4年のモデルで(4学年の合計で)1000人の受け入れとなり影響は大きい」と期待を示した。
日刊工業新聞2020年8月6日