難しいと噂されたが…一橋大が指定国立大になれた理由

文科省、英文業績増強など評価

 文部科学省は5日、世界最高水準の教育・研究などを目指す「指定国立大学法人」制度で、一橋大学の追加指定を行った。経済学、経営学などの重点領域で研究者や英文業績を増強し、分野横断的なセンターを設置。新学部「ソーシャル・データサイエンス学部」を立ち上げる構想などが評価された。これで国立大の第3期中期目標期間中に、要件を満たして申請していた全7大学の指定が完了した。

 一橋大は研究力強化の重点領域を経済学、経営学、会計学・ファイナンス、政治学・国際関係学などに設定。これらの分野で研究者純増60人とし、これにより英文業績を年300本以上にするとしている。また社会科学高等研究院における分野横断・社会課題別のプロジェクトで、研究成果の社会還元を進める。教育では英語によるゼミナールを組み合わせた「デュアルゼミナール制度」を導入する。

 財務基盤強化では授業料の改定、ビジネススクールの学生定員増を図る。これにより授業料と外部資金での収入を20億円増にもっていく。さらに専任の担当者を配置することで、寄付金は累計150億円にするとしている。

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日刊工業新聞2019年9月6日

山本 佳世子

山本 佳世子
09月07日
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九大と北大は条件を満たさず、申請さえできなかった指定国立大学の制度。一橋大は条件を満たすも、理工系と事情が異なるだけに難しいとうわさされていた。もっとも審査は「これからこれだけ頑張る」という計画に対して行われるため、改訂を重ねて7大学最後になるも認められた。指定の効力は中期目標期間中だ。よって22年度からの第4期中期目標期間には、他大学も指定を受けるチャンスがある。今から爪を研いで置いてほしい。

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