絶好調!コメ兵の「B to B」中古ブランドオークション

会員数、前年度13.5%増

名古屋で開催しているBツーBオークション会場
 コメ兵が主催するBツーB(企業間)中古ブランド品オークションの会員数が右肩上がりで拡大している。2019年3月期の会員数は前期比13・5%増の942社で、20年3月期もさらに増える見込み。BツーC(対消費者)のブランド品買い取り・販売で知られる同社だが、実はBツーBオークションも国内最大規模。表からは見えにくいが収益源としてはもとより、リユース市場活性化のためにも重要な位置付けの事業だ。(取材・浜田ひかる)

 名古屋市内某所。詰めかけた参加者が次々と希望購入価格を叫び、1分間に10点というハイペースで落札が進んでいく。コメ兵の子会社が主催するBツーBオークション「KOMEHYOオークション」の会場は毎回、熱気に包まれている。

 業界で「業者オークション」とも呼ばれるBツーBオークションは、中古ブランド品買い取り業者間で出品・落札を行う場。自社店舗の在庫を出品したり、逆に店舗の品ぞろえをよくするために競り落としたりする。

 中古ブランド品をニーズのあるところに回し合い市場の活性化につなげる、いわば業界の潤滑油的存在だ。主催者のコメ兵は出品者から手数料として落札価格の3―5%を得るほか、自身もオークションに参加している。

 KOMEHYOオークションは出品点数の多さや、それら一点一点をコメ兵の鑑定士が検品する信頼感が評価され会員数が年々拡大している。最近では「海外バイヤーも増えている」(コメ兵の担当者)という。

 従来は月1回の開催だったが参加者の増加を受け、18年6月からは四つのカテゴリーのうち「アパレル」を除く「ジュエリー」「時計」「ブランドバッグ」について月2回にした。これにより19年3月期の流通額は前期比26・8%増の232億円と大幅に拡大した。

 国内リユース市場は拡大基調にあり、22年には3兆円規模に到達するとされる。コメ兵は22年3月期を最終とする中期経営計画で連結売上高680億円(19年3月期比33・4%増)を目指し、法人向け販売を強化する方針を示している。コメ兵の成長戦略上、BツーBオークションの重要性が今後、一層高まりそうだ。

日刊工業新聞2019年8月27日(商社・流通・サービス)

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