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企業の人事部で働く有志ら制定“人事版SDGs”が掲げる6つの目標

任意団体「OneHR」が制定
企業の人事部で働く有志ら制定“人事版SDGs”が掲げる6つの目標

HR’s SDGs 100年続く個人と組織を創るための6つの目標

 1「働く責任 働く自由」、2「違いを力に」、3「本音で語れる場づくり」―。国連の持続可能な開発目標(SDGs)とそっくりなアイコン(絵文字)は“人事版SDGs”だ。任意団体「OneHR」が制定した。正式タイトルは「HR’s SDGs 100年続く個人と組織を創るための6つの目標」。

 OneHRには企業の人事部で働く有志を中心に800人が活動する。働き方改革、女性活躍、障がい者雇用など「職場」のあり方が問われる中で、「企業と個人の持続的な成長」を目指して2017年に発足。HRはヒューマン・リソースの略だ。これまで官僚との対話、副業と兼業などをテーマとしたイベントを開いてきた。

 SDGsに着想を得て18年、「どんな個人も、どんな企業も置き去りにしない」ための目標設定に着手した。経済産業省、経営者、学生も交えて議論し、「働きがいも経済成長も」など“本家・SDGs”の目標を落とし込んでHR’s SDGsを制定した。

 SDGsは“自分ごと化”が大切と言われる。OneHRはSDGsを人事の言葉に翻訳した。企業人の多くも、普段の業務で使う言葉に置き換えるとSDGsを自分ごと化しやすそうだ。
日刊工業新聞2019年6月28日
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
「育つために育てる」「はたらくを楽しく」も、良いフレーズと思いませんか?自社の言葉、業界用語で18番目の目標を考えてみるのもおもしろうです。

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