パナソニックがIoT活用で家畜集団感染防ぐ

豚や鶏の健康状態をモニタリング

パナソニックはさまざまな家畜管理システムを実用化している(牛舎の遠隔監視)
 パナソニックは、2021年度にも食肉の衛生管理を高度化するコールドチェーン統合システムを中国で発売する。センシング技術で家畜の感染症を事前検知する。ブロックチェーン(分散型台帳)技術でトレーサビリティー(履歴管理)の改ざんを防ぐ。中国では現在、豚のウイルスが猛威を振るう。低温技術やIoT(モノのインターネット)技術を組み合わせ、家畜感染症に対する新たなソリューションを提供する。

 パナソニックはまず、豚や鶏の健康状態をモニタリングするシステムを実用化する。1頭単位で感染をいち早く検知し、隔離することで、集団感染に至って施設の家畜すべてを殺処分する事態を回避できる。畜産業者や地方政府と実証試験を始めた。

 家畜の成長から食肉処理、配送まであらゆる工程をトレーサビリティーに対応させる。ブロックチェーン技術で記録の改ざんを防ぎ、食の安全・信頼を求めるニーズに応える。

 中国では18年から豚のウイルスが猛威を振るう。中国は世界最大の豚肉供給国のため、供給が不足し、世界の食品市場に大きな影響を及ぼす恐れがある。日本で事業化するかは未定。米国展開を視野に入れる。

 パナソニックは中国を重点市場と位置付けるが、家電は競争が厳しく苦戦している。そこで高シェアを握るコールドチェーン分野に着目。機器単体からシステムへと事業領域を広げる。

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