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“アート×技術”でアクセサリーが光る

電通大と武蔵野美術大が開発
“アート×技術”でアクセサリーが光る

光るアクセサリー。ネックレス先端にLEDが取り付けられている(東工大提供)

 東京工業大学の佐藤俊樹助教と電気通信大学、武蔵野美術大学の研究チームは、無線給電で光るアクセサリーを開発した。給電ケーブルがないためイヤリングやネックレスなどのぶら下がる装飾品が自然に揺れる。太陽などの光を反射するのではなく、能動的に光るため暗い場所でも目立たせられる。

 シャツの首回りなど、下着に給電コイルを装着してアクセサリーに埋め込んだLED(発光ダイオード)に電力を送る。無線給電は磁界共鳴式を採用した。身体の身ぶり手ぶりなどによって給電コイルとアクセサリーの距離や角度が変わると、給電量が変化して光の強さがゆらぐ。センサーを使わずに装着者のしぐさと同調した明滅を演出できる。

 イヤリングや指輪、ネックレスを試作した。オパールなどの半透明な宝石をモチーフにすると内蔵されたLEDが目立たず、光った際と光らない際の印象が変わる。電通大と武蔵野美大の学生主体の連携プロジェクトで開発した。アートと技術の融合領域で開発を続けていく。
日刊工業新聞2019年4月26日

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