グーグル傘下のボストンダイナミクス、2足歩行ロボットの屋外試験映像を公開

バランスの良さ、力強く軽やかな動きが特徴

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林道を素早く歩く「アトラス」(ボストンダイナミクス)
 短いやじろべえのような腕でバランスをとりながら、屋内実験場の岩だらけのデコボコ道をすたすた歩き、森の中の不整地もどんどん進んでいくーー。グーグル傘下(正確には持ち株会社アルファベットのグーグルX傘下?)のロボットベンチャー、米ボストンダイナミクス(マサチューセッツ州)が開発中の人型2足歩行ロボット「アトラス」について、屋外を歩いている映像を初めて公開した。

 同社創業者であるマーク・レイバート博士が今月初めにFab11カンファレンスで発表した時の動画で、彼の話によれば屋内の実験場の不整地と屋外の自然環境では大きく違い、「屋外の歩行は屋内とはまったく異なるチャレンジで、どんな感じになるか予測できない」難しさがあるという。

 「バランスと力強い動き(ダイナミクス)に焦点を絞っている」(レイバート博士)と明言するように、重りをぶつけても片足立ちでバランスを保ったり、林道を忍者のように小走りに進む姿から、かなりの技術的な進展が見て取れる。ただ、 電源コードをぶらさげ、それを人間に持ってもらいながら歩く姿は、ホンダの「アシモ」などと比べて完成度はまだまだといった感じだが、実は電源コードのないタイプでもテストを進めていて、開発は順調に進んでいるという。

 ボストンダイナミクスはマサチューセッツ工科大学(MIT)からスピンオフする形で1992年に設立。DARPA(米国防総省国防高等研究事業局)の資金援助により、4足歩行で荷物を運搬する「ビッグドック」や、最高時速45kmで走る「チーター」といった、特徴ある軍事用ロボットを開発してきたが、2013年にグーグルにほかのロボットベンチャーとともに買収された。グーグルは軍事用ロボットを開発しないと明言しているため、同社がどの分野向けにどういうロボットを作って事業に乗り出すのか、その行方が注目されている。

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COMMENT

藤元正
モノづくり日本会議実行委員会

4足歩行の「ビッグドッグ」も足の運びが生き物みたいで不気味だったが、人間に思いっきり蹴飛ばされても、ツルツル滑る凍った道路でも、転ばずに歩くバランスの良さが身上だった。2足歩行のアトラスもそのDNAを引き継いでいるらしい。たぶん、失敗したのは除いてベストの映像だけを公開しているわけだが、こんなヤツに森の中で出くわしたらかなり怖い。

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