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日産の新車販売、「米中」で明暗

3月、中国は7カ月ぶりプラスに
日産の新車販売、「米中」で明暗

中国で販売好調の日産「シルフィ」(同社公式ページより)

 日系自動車メーカー6社の米国、中国での3月の新車販売台数は、ホンダと三菱自動車の2社が両市場で前年同月比プラスだった。米中ともに市場全体は停滞が続いているが、両社は新型車効果などで販売を伸ばした。また日産自動車は中国販売がセダン「シルフィ」などの好調で7カ月ぶりにプラスに転じた。一方、マツダはセダン系やハッチバック系の販売が低迷し、両市場でマイナスだった。

 3月の米国新車市場はマークラインズの推計によると前年同月比2・7%減の160万8662台。ホンダは高級ブランド「アキュラ」のスポーツ多目的車(SUV)「RDX」などが好調で3月単月として過去最高だった。三菱自はSUV「エクリプス クロス」の新型車効果が出た。インセンティブ(販売奨励金)抑制など販売の質向上に努める日産はSUV、セダンともに振るわずマイナスだった。

 中国汽車工業協会のまとめによると、3月の中国新車販売は同5・2%減の252万台。ホンダは小型車「フィット」やSUV「CR―V」、三菱自は米国と同様に「エクリプス クロス」がけん引し、両社とも二ケタのプラスだった。トヨタ自動車はセダン「レビン」が堅調でプラスを確保した。

 SUBARU(スバル)は電動パワーステアリングの不具合問題で出荷停止となったことが響き、マイナスだった。
              
日刊工業新聞2019年4月24日

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