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農家のコスト削減に挑む「やさいバス」が範囲拡大

エムスクエア・ラボ、静岡県外に初進出
農家のコスト削減に挑む「やさいバス」が範囲拡大

「やさいバス」は静岡県内のみで共同配送事業を展開していた

 エムスクエア・ラボ(静岡県牧之原市、加藤百合子社長、0548・25・5150)は、子会社で農産物の共同配送事業を手がける「やさいバス」を5月をめどに神奈川県、9月をめどに長野県に進出する。やさいバスが静岡県外に進出するのは初めて。2019年2月期見通しの売上高1億5000万円から、25年2月期には同50億円に引き上げる考え。

 やさいバスは農産物の物流の効率化やコスト削減を目的に17年3月に設立。青果市場や直売所を「バス停」に設定し、農家から集めた品物を載せたトラックが巡回する。現在はエムスクエア・ラボのほか、鈴与(静岡市清水区)と農林漁業成長産業化支援機構(A―FIVE)も経営に参画する。

 神奈川県では横浜市や川崎市などの人口集中地域を中心に、長野県では松本市や塩尻市を中心にコースを設定予定。今後、利用する農家の募集や具体的なコースなどの詳細を詰める、各県でそれぞれ100件程度の利用を目指す。

 加藤社長は「今後利益率を高め、事業として成長させていきたい」と語った。
日刊工業新聞2019年3月6日

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