中国スマホ市場で地元メーカー躍進、シャオミーとファーウェイがアップル上回る

「ビーボ」「オッポ」の新興ブランドも急成長

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ビーボのスマートフォン「X5Max」
 世界最大のスマートフォン市場である中国に変化が起きている。調査会社のカナリスによれば、第2四半期の中国国内のスマホ出荷台数でそれまで首位だったアップルが3位に転落、シャオミー(小米科技)がトップに返り咲き、2位にもファーウェイ(華為技術)が入った。加えてビーボ(维沃移动通信)、オッポ(广东欧珀移动通信)といった新興勢力が急成長し、ビーボは4位のサムスンにほぼ並ぶまでになっている。スマホ市場が成熟する一方、地場メーカーの躍進が目立つ。

 カナリスによれば、シャオミーの4-6月期のシェアは15.9%。2位のファーウェイ(華為技術)も同15.7%でシャオミーに肉薄している。ファーウェイは出荷台数を前期に比べ48%増と大きく伸ばし、シャオミー/ファーウェイの2ブランドで中国市場の3分の1を占める。ビーボのシェアも1年前の4%から8%に増加した。12.2%のシェアのアップルも中国で着実に台数を伸ばしているものの、中国メーカーから高性能かつスタイリッシュな低価格スマホが次々に投入され、それらの台頭が際立っている。

 実はビーボ、オッポの二つは広州に本拠地を置く電機メーカー、BBKエレクトロニクス(歩歩高电器)の兄弟ブランド。シャオミーが7割方ネットでの販売にシフトし中間マージンを削減しているのとは対照的に、ビーボとオッポはネット販売より店頭販売に力を入れている。強力な販売代理店網を持ち、ネット販売への依存度が小さい分、代理店へのインセンティブを厚くすることができ、それがさらなる販売増やサービス強化につながっているという。

 一方、シャオミーは中国以外にも活路を見いだすべく、モディ政権が進める「メーク・イン・インディア」に歩調を合わせる形でインドでの本格的な市場開拓に乗り出した。10日には、鴻海精密工業と協力し、インドのアンドラプラデシュ州でスマホの生産を始めると発表している。

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COMMENT

藤元正
モノづくり日本会議実行委員会
委員長

シャオミーやファーウェイがアップルやサムスンを上回ったのは、洗練されたデザインのスマホを手頃な価格で提供したからだけではない。中国での景気減速が影響し、アップルのiPhoneやサムスンのGalaxyを割高と感じる消費者も多くなっているのではないか。インドはじめ途上国の市場開拓という意味でも、スマホのコモディティー化はますます進みそうだ。

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