東京都が進める中小企業とデザイナーのマッチングに成功の兆し

グッドデザイン賞ベスト100に選出された企業も

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カドミ光学工業の「フロムノーフエア」。グッドデザイン賞ベスト100にも選ばれた
 東京都がモノづくり中小企業の育成・強化のため推進する「東京ビジネスデザインアワード」の入賞作品の中から商品化された3作品が、2018年度のグッドデザイン賞を受賞することとなった。このうち、1作品は「ベスト100」にも選定され、「金賞等特別賞」受賞の可能性も残っている。

 18年度グッドデザイン賞に選ばれたのは、東京ビジネスデザインアワードで14年度最優秀賞に輝いたカドミ光学工業(東京都日野市)の「フロムノーフエア」と、16年度優秀賞受賞のコスモテック(同立川市)のウエアラブルメモ「ウェモ」、同年度テーマ賞受賞の細田木材工業(同江東区)の木のホワイトボード「きえすぎくん」。カドミ光学工業のフロムノーフエアはベスト100にも選ばれた。

 東京ビジネスデザインアワードは都内の優れたモノづくり企業と、デザイナーを結びつけることによって、新しいビジネスの創出を支援しようと12年から実施している。中小企業が自社の高い技術・特殊素材活用力などを「テーマ」に掲げ、デザイナーを募集、デザイナーとともに事業化を目指すコンペティションだ。

 コスモテックのウェモは事業化し、発売以来1年で8万本も売れ、日本文具大賞の優秀賞も受賞するなど、都の事業はビジネス面でも数々の成果を生み出しつつある。

 デザイン面では、これまで4件のグッドデザイン賞受賞歴があるが、同時に3件もの受賞製品が出たのは初めて。
(文=石掛善久)

日刊工業新聞2018年10月25日

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国広伽奈子
デジタルメディア局
記者

カドミ光学工業のフロムノーフエアでは、光学ガラス製の仏具やフォトフレームなどを取り扱っています。写真の「映箱(うつしばこ)」は、遺灰や形見を納めるための小型のケースです。

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