ダイムラー、ドイツ国内の高速道で自動運転トラック試験走行へ

「近く承認の見通し」と同社幹部、独紙インタビューで

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ダイムラーが北米で発表した「フレイトライナー・インスピレーション・トラック」(同社のウェブサイトから)
 独ダイムラーがドイツ国内のアウトバーン(高速道路)での自動運転トラックの試験走行について、年内にも開始する計画を明らかにした。同社トラック部門トップのヴォルフガンク・ベルンハルト氏が、独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥンク紙(日曜版)のインタビューで、「2週間以内に当局の承認が降りると確信しており、承認され次第すぐに高速道路での試験走行を始める」と明言した。

 まずはセミ自動運転のトラックについて、量産の始まる2、3年後まで、ダイムラー本社のあるバーデンビュルテンブルク州内の高速道路で試験走行を行う。

 インタビューの中でベルンハルト氏は、アップルやグーグルなどが、今後有望なビジネスになるとみられる自動運転車分野に参入しようとしていることを認めつつ、「この分野でダイムラーはリーダーであり自力でやっていく」と強調。アップルなどがダイムラーの社員を引き抜いている動きについても気にかけていないとした。

 これに先立ち5月には、「フレイトライナー」のブランドを持つダイムラー北米子会社のダイムラー・トラックス・ノースアメリカ(DTNA)が、商用車初のセミ自動運転トラックのプロトタイプ「フレイトライナー・インスピレーション・トラック」をネバダ州とアリゾナ州の州境にあるフーバーダムで大々的に披露。ネバダ州政府から米国内の高速道路での走行許可を受けている。

 DTNAによれば、トラック事故のうち90%は運転手の過失によるもので、高速道路の運転を自動化することで、交通事故の削減や道路混雑の解消、二酸化炭素の排出低減、さらに省エネに役立つとしている。

 フレイトライナー・インスピレーションは、米国では米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の定める自動運転レベル3の自動運転車に分類される。レベル3は、限定的な自動運転で、運転免許を持つドライバーが運転席に座る必要があるが、特定の交通・環境状況(ここでは高速道路)での運転を自動運転機能に完全に任せることが可能。その間、運転手は道路に注意を払わなくてもいい。ただし、自動運転車が運転手の対応が必要な状況を検知したような場合には、人間が運転を引き継がなくてはならないという。

ニュースイッチオリジナル  

COMMENT

藤元正
モノづくり日本会議実行委員会
委員長

アウトバーンは基本的に走行速度無制限なので、自動運転モードでも日本に比べかなり高速で走ることになるのでしょう。それこそ複数の大型トラックが車間距離を自動で一定に保ちながら高速走行したら、空気抵抗が少なくなるので効率的だし、見た目も壮観かもしれません。グループ会社の三菱ふそうトラック・バスにも、ぜひ日本で試験走行をやってほしい。

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