英語で反論する時に押さえるべき3つのこと

色々な「フレーズ」と「ニュアンス」を紹介します

 こんにちは!企業・法人向け英語研修を行う、株式会社イー・グローブの島村 東世子です。私のプロフィールは、このコラムの一番下の「講師の紹介」を見てくださいね。

 さて、この連載も早くも6回目となりました。今回は、これまでにご紹介した使えるフレーズの中でも特に重要な「相手とは異なる意見を言う際のフレーズ特集」といたします! ソフトに反論するフレーズから、強めに反論するフレーズまで、いくつかのバリエーションと、そのニュアンスをご紹介いたします。(過去記事の一覧ページのリンクは下部にあります)

 英語での会議やディスカッションでは、意見を言わずに黙って座っていることは歓迎されません。というか、タブーに近いかも。

 もちろん、皆同じ意見で、和やかに進められるなら、意見も言いやすいのですが、なかなかそうはいきませんよね・・・。時には、ソフトに、時にはきっぱりと否定することが求められます。

 その時に大事なことは、以下の3つです。

1、ビジネスで通用するフレーズを使うこと
2、声を荒げず、冷静に意見を言うこと
3、「私はこう思う、なぜならば~」と理由をクリアに言うこと


 以下に相手とは異なる意見を言う際に役立つフレーズを記載します。各フレーズのニュアンスも説明しているので、参考にしてくださいね!

★一部同意、理解を示しながら質問、反対する場合のフレーズ

1. I agree with you on that point, but ~
  (その点には同意します、が~)

相手の主張する内容そのものには賛成するが、他に懸念点や問題点がある時に使います。
例えば、「コスト的には相手の意見に同意するが、マンパワーの点で無理があるのでは?」という場合です。

2. I agree with you to some extent, but ~
  (あなたの意見にある程度賛成する部分はあるのですが、しかし~)

相手の主張する内容に対して「まあ、一部理解できる点はあるけど・・・。でも~。」
という場合に使います。「ある程度」とありますが、賛成する割合としては低めです。

3. I understand what you mean, but ~
  (おっしゃることはわかりますが、~)

相手の意見もある意味正しい、と相手を肯定した上で、異なる自分の意見を言うニュアンスです。上記の1と似ていますね。しかし、いつもこればかり言うのはNGです。
本当に、相手の言うことに一定の理解を示している時のみに使います。

4. I can see your point of view, but….
  (お考えは理解します、が・・・)

上記3とほぼ同じ意味です。

★相手の意見に率直に反対を示すフレーズ

5. Well, I have a different opinion.
  (え~と、私は違う意見です。)

disagree (反対する) という言葉を使っていないので、若干ソフトに聞こえますね。
Wellは「え~と」というあまり意味のない表現なので、言わなくてもかまいません。

6. I’m sorry, but I disagree with you.
  (申し訳ないが、反対です。)

相手に「同意できなくて申し訳ないですが・・・。」とお詫びつきなので、ソフトなニュアンスです。

ただし、I’m sorryは乱用してはいけません!
会議、ディスカッション以外でも、とにかく、I’m sorryは多用禁止です!
なぜなら、I’m sorryは自分の非を詫びる、謝罪の言葉だからです。

日本語の「すみません」は、謝罪の意味以外でも、ちょっとしたお礼や人を呼ぶ時など、色々な場面で使える気軽な言葉ですが、英語では、まさしく、『申し訳ありません』という意味になり、立場が弱くなります。さらには、自分に自信がないイメージを相手に与えてしまいますので、気軽に使用しないように注意しましょう。

★強く反論するフレーズ

7. I highly doubt that ~.
  (~であるとは到底思えません。)

相手の意見に対して「実現する可能性が低い、信ぴょう性が低い」等と思った時に使われます。

8. I completely disagree with you.
  (全く同意できません。反対です。)

真っ向から相手を強く否定する表現です。英語での意見交換では使われる時があります。
が、もしこのフレーズを使う場合は、それなりに相手を説得する確かな理由が必要でしょうね。

 ちなみに、“I agree with you, but ~.”という表現は、相手の意見に反対するフレーズとしては適切ではありません。

 I agree with you, but~というフレーズは、基本的に相手の意見に賛成のスタンスの場合に使いますので、注意してくださいね。

 あ、もう1つお伝えしたいことがあります。
 英語での会議、ディスカッションにおけるその他の重要ポイントとして、以下の点も注意しましょうね。

 ・堂々とした立ち振る舞いを心がける
 ・アイコンタクトをして話す
 ・“Sorry.”を多用、乱用しない!

 またぜひ、この連載に訪れていただけますように。

次の号は9月3日(月)です。
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講師の紹介:株式会社 イー・グローブ代表取締役 島村 東世子 (しまむら・とよこ)
企業・法人向け英語研修(株)イー・グローブ  http://www.eglobe.co.jp/
・大阪大学大学院工学研究科 招へい教員
・大阪大学大学院 言語文化研究科言語文化専攻 博士後期課程修了
・学位:博士 (言語文化学) / Ph.D. Language and Culture

著書
1)「研究発表ですぐに使える理系の英語プレゼンテーション」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2017)
2)「すぐに使えるらくらくビジネス英会話」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2015)
3)「研究ですぐに使える理系の英文Eメール」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2009)
4)「本当に役立つ英文ビジネスEメール」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2005)

〜編集部からのお知らせ〜
 この連載では、皆様の「この一言はどういうの?」を参考にさせていただき、次回以降の記事で取り上げる”かも”しれません。窓口はこちらです。フォームのお問い合わせ種別は「その他」でお願いいたします。
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ニュースイッチオリジナル

平川 透

平川 透
08月20日
この記事のファシリテーター

日本語でももちろんそうですが、意見の内容と同じくらい「どのように伝わるのか気にすること」も重要かと思います。通り一遍であったり、的外れなニュアンスでのコミュニケーションが続けば、良い人間関係が築けず通る意見も通らなくなるでしょう。練習したりして覚えて、使いこなして行かなくてはなりません。

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