Scene 5 『心配するのはわかりますが』って英語でどう言うの?

英語で会議・ディカッション

 こんにちは! 企業・法人向け英語研修を行う、株式会社イー・グローブの島村 東世子です。(私のプロフィールは、このコラムの一番下の「講師の紹介」を見てくださいね。)

 さて、第5回目のScene5では、「相手の懸念に共感しながら、自分の主張を言う時の一言」をご紹介します。(前号『いつ、お返事をいただけますか?』はこちら)

 英語での会議やディスカッションでは、様々な意見が交わされ、自分の考えとは違う意見にイライラすることもあります。中には、できない理由ばかり探して、懸念事項羅列をする人も・・・。

 しかし、イライラするだけでは前に進まない!やんわりと相手に共感を示しながら、自分の意見を主張する表現を身につけましょう。さらに、相手を自分のグループの一員として協力していこうよ、という雰囲気を与える言い方も使いこなしましょう。

 今回は「相手の意見を強く否定する表現」も含まれていますが、ビジネスライクな表現なので、これもまたお役立ちです!

【状況】会議中のHiroshiの懸念
「Yukoさんは主張が強いよな・・・。でも、やはりキャンペーンの時期は、クリスマス前が妥当だと思う。なんとかDavidの心配を和ませながら、説得しないと。実際、Davidが心配する理由もわかるし・・・。でも、『心配するのはわかりますが』ってどう言うの???

Toyoko先生のワンポイントアドバイス!
 “I understand your concern”というフレーズを使いましょう!I understand what you mean. (おっしゃることはわかりますが~。) と似た表現です。ポイントはconcern(心配)という名詞です。このフレーズは、あまりむずかしくないのですぐに使えると思います。心配事がたくさんある時は、concernsと複数形にしてもOK!


 では、以下のDialogueへGo!

【登場人物】
Hiroshi:A社の生産部の課長
Yuko :A社の生産部の主任
David :A社海外支店の技術担当者


【Dialogue】前のScene4から会話が続いていますが、ここから読んでも問題ありません。)
Yuko:
 When can I expect your answer, David?

 Davidさん、いつお返事をいただけますか?

David:
 Um…I will get back to you by the end of next week. Would it be OK with you?

 え~と、来週末までには返事します。それで良いでしょうか?

Yuko:
 No problem. How about we have another meeting after we confirm if the production can be finished sooner?

 問題ありません。では、生産をもう少し早く終わらせられるかどうかを確認してから、再度会議をするということでいかがでしょう?

Hiroshi:
 Okay. I'll adjust my schedule accordingly.

 了解。では、それに合わせてスケジュールを調整します。

David:
 Well…I highly doubt that we will be able to complete the production sooner than expected. If possible, we'd like to meet your expectations, but the schedule seems unrealistic.

 あの。。。予測しているよりも早く生産を完了できるとは到底思えません。できることなら期待にお応えしたいのですが、スケジュールが非現実的です。

Hiroshi:
 I understand your concern, but could you check the schedule first? Then let’s discuss problems later.

 ご心配はわかりますが、まずはスケジュールを調べていただけますか? 問題点はその後で話し合いましょう。

David:
 Okay. I understand.

 わかりました。


 さて、フレーズを覚えるためにはまずは声に出して言うことが大切です☆
 まずは小さな声で良いので、声に出して練習してみましょう。そして、機会あるごとに、どんどん使ってみましょう!

【役立つ表現集】
・accordingly            それに応じて
・I'll adjust my schedule accordingly. それに応じてスケジュールを調整します。
・I highly doubt that ~.       ~であるとは到底思えません。
・If possible, we'd like to meet your expectations, but ~
          できれば、期待にお応えしたいと思うのですが、しかし~
・seem               ~のように見える。~のように思われる。
・unrealistic            非現実的な
・I understand your concern, but ~  ご心配はわかりますが、しかし~。
・Could you ~?           ~してくださいますか?

 あ、もう1つ!
 何かをちょっと丁寧にお願いしたい時には ”Could you ~?” を使ってみましょう。失礼のない丁寧な依頼表現です。かといってtoo muchに謙遜した感じもないので使いやすいですね。ただ、 ”Could you please ~?” と、Pleaseをつけ加えると、かなり丁寧なニュアンスになるので、特別な依頼事項の時にのみ使いましょう。逆に ” Can you ~?” は、カジュアルな依頼表現です。それぞれ、ニュアンスの違いを理解して使いこなしましょう!

 さらにもう1つ!
 中学校で習った“Let’s ~”という表現を使うと、「一緒にやりましょう!」と、仲間意識を感じさせる効果があります。 Let’s discuss problems later. という表現は、「もし問題があったら、話し合いましょうよ!」とポジティブな姿勢を表しています。もちろん、 We can discuss problems later. でもOKです!相手を仲間に巻き込みたい時に使ってみましょう!

 またぜひ、このページに訪れていただけますように☆

次の号は8月20日(月)です。
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島村東世子先生の最新刊、現在3刷!
 

講師の紹介:株式会社 イー・グローブ代表取締役 島村 東世子 (しまむら・とよこ)
企業・法人向け英語研修(株)イー・グローブ  http://www.eglobe.co.jp/
・大阪大学大学院工学研究科 招へい教員
・大阪大学大学院 言語文化研究科言語文化専攻 博士後期課程修了
・学位:博士 (言語文化学) / Ph.D. Language and Culture

著書
1)「研究発表ですぐに使える理系の英語プレゼンテーション」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2017)
2)「すぐに使えるらくらくビジネス英会話」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2015)
3)「研究ですぐに使える理系の英文Eメール」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2009)
4)「本当に役立つ英文ビジネスEメール」(島村 東世子、日刊工業新聞社、2005)

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平川 透

平川 透
08月06日
この記事のファシリテーター

同じメッセージでもニュアンスを使い分けることは重要だと思います。この連載では「そのフレーズがどういうニュアンスで伝わっているのか?」が示されているので、より自信を持って使えます。

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