時代が抱える課題を解決する、個性あふれるベンチャーが集結

経済産業大臣賞は「障害(バリア)を価値(バリュー)に変える」

 中小企業基盤整備機構は5日、東京都港区の虎ノ門ヒルズで「ジャパンベンチャーアウォード(JVA)2018」の表彰式を開き、経済産業大臣賞など受賞者11名を発表した。経済産業大臣賞は、株式会社ミライロ 代表取締役社長垣内俊哉氏が受賞。垣内氏は、バリアフリーに新たな商機を見出し、高齢者や子育て世代までも含めた市場を開拓している。一見マイナスに見える障害(バリア)を社会やビジネスの価値(バリュー)に変えていこうとする企業理念「バリアバリュー」を打ち出し、魅力あるビジネスに発展させた情熱と使命感が高く評価された。

 垣内俊哉社長は「日本のバリアフリーは世界でも高い水準にある。ここで培ってきたことを世界にしっかりと発信していき、事業を広げていくことでバリアをバリューとする世界を実現していきたい」と決意を述べた。同社は施設、製品などのユニバーサルデザインのコンサルティングや研修、調査などを行う。

株式会社ミライロ 代表取締役社長垣内俊哉氏

 中小企業庁長官賞には、株式会社MUJIN CEO 兼 共同創業者滝野一征氏、コネクテックジャパン株式会社 代表取締役CEO平田勝則氏の2名が選ばれた。滝野氏は、メーカーを選ばずに接続でき、操作性を統一したロボットコントローラーを開発した点が、平田氏は、半導体製造工程を極小化・低コスト化する技術開発に成功した点が高く評価された。併せて、中小機構理事長賞2名、JVA審査委員会特別賞4名、ベンチャーキャピタリスト奨励賞2名の表彰もおこなった。
 各賞の受賞者は次の通り。

【中小企業庁長官賞】
MUJIN 滝野 一征氏
コネクテックジャパン 平田 勝則氏
【中小機構理事長賞】
ツーセル 辻 紘一郎氏
光コム 福沢 博志氏
【JVA審査委員長賞】
Liquid 久田 康弘氏
【バイオ産業推進特別賞】
サンバイオ 森 敬太氏
【ワークライフバランス推進特別賞賞】
minitts 中村 朱美氏
【eコマース推進特別賞】
エアークローゼット 天沼 聰氏

ベンチャーキャピタリスト奨励賞は2名が選ばれた。

【ベンチャーキャピタリスト奨励賞】
プライマルキャピタル 佐々木 浩史氏
モバイル・インターネットキャピタル 元木 新氏 

 今回は昨年8月3日から9月25日まで公募、185人の応募者の中から11名を選出した。審査委員長の早稲田大学大学院長谷川博和教授は「今年の応募企業の特徴として、モノづくりと組み合わせてイノベーションを起こそうというIoT関連事業、働き方改革や再生医療など、時代が抱える課題に取り組む起業家の応募が多く見受けられた」とコメントした。

 JVAは、創業おおむね15年以内で、同賞は新規事業や市場開拓に挑む起業家を表彰する表彰制度。2000年にスタートし、今年で17回目を迎えた。「社会性」「先進性」「革新性」「地域性」「国際性」「技術性」などに優れた事業を行っている起業家と、それを支えるキャピタリストを募集する。
JVA2018の詳細は、ウェブサイトへ ⇒ http://j-venture.smrj.go.jp/

    

【過去の受賞企業ピックアップ記事】
▼Japan Venture Award 2016 東日本大震災復興賞受賞 TBM
http://newswitch.jp/p/4277
▼Japan Venture Award 2017 中小企業庁長官賞 メビオール
https://newswitch.jp/p/8385

  

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