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家庭用機器をiPhoneで音声操作、米アップルがSiriへの命令リスト公表

今のところは照明、温度設定、スマートプラグが中心
 iPhoneで照明や鍵、空調、それにスマートプラグ(スマートフォンで使用電力量を確認したり、接続機器のオンオフなどができる電源プラグ)など、おもに家庭用機器を操作できるようにするアップルの「ホームキット」。6月初めには初のホームキット対応製品が発表され、ホームオートメーションやIoTへの展開が期待されている。とりわけオタクっぽくて面白いのが、音声アシスタント「Siri(シリ)」による機器の音声操作だ。

 ただ、命令する場合の言い回しは限られるようで、英語版ではSiriで外部機器を操作する場合の音声命令の事例リストが公開された(画面一番下のリンクを参照)。それから外れた言い方をすると、Siriが命令内容をうまく認識しないおそれがある。

 日本語版ではわずかに「温度を 20 度に設定して」「リビングの照明を消して」という例が書いてあるだけで、英語版のようなリストは公表していない。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204893

 ところで、ホームオートメーションといえば、ドアの操作がらみでSiriの登場直後からのジョークがある。有名なスタンリー・キューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」で、主人公のボーマン船長が人工知能(AI)HAL9000に船外宇宙カプセル(ポッド)の格納庫のドアを開けるよう、命令するシーンのセリフだ。

 “Open the pod bay doors.”(ポッドベイのドアを開けろ)。Siriに対してこの言葉を口にすると、同じAIという設定からなのか、音声アシスタントは映画で反乱を企てたHAL同様、命令を拒み続ける。いろんな形の拒否パターンがあるので、興味のある人はSiriの英語モードで試してみてください。
ニュースイッチオリジナル
藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
【参考】Siriのウィットに富んだ受け答えがまた「発見」されました。「ゼロ割るゼロは?」と聞いてみてください。

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