ライバルなのになぜ?法政・明治・関西大が包括連携協定

国内留学・国際交流を推進

  • 2
  • 0
調印を行った(右から)芝井敬司関西大学長、田中優子法政大学総長、土屋恵一郎明治大学長
 法政大学、明治大学、関西大学の3大学は、教育や研究などの推進で包括連携協定を結んだ。3大学はいずれも前身が日本近代法の大家、ボアソナード博士につながる法律学校で、規模も似ており親和性が高い。学生が関東・関西の社会や文化を体験する「国内留学」や、海外インターンシップ(就業体験)のほか、留学生向け広報活動などの国際化推進で協力する。

 3大学は1880年代にボアソナード博士の弟子らによって設立され、130年以上の歴史がある。さらに文理10以上の学部を持ち定員は6500人ほど、在学生は3万人強、卒業生は50万人前後と規模も似ている。

 一方で大阪府吹田市に拠点を置く関西大のほか、いずれも東京が拠点の風格のある法政大、変化に機敏な明治大といった傾向の違いもあるという。

 そのため協定で、学生交流によって多様性を高める教育を行ったり、国際化活動の連携で費用や効率の課題を解決したりするのにふさわしいという。共通項が多い中で、刺激し合い批判しあえる関係構築を考えている。

 具体的には、学生が他大学の科目を履修し単位を認定する単位互換により、一定期間を他大学地域ですごす国内留学を想定している。夏休み中の集中プログラムでの交流も有望だ。

 また明治維新150年にあたる2018年には、ボアソナード関連イベントを共同で実施する。3大学の大学スポーツ交流戦や音楽学生団体コンサートなども計画する。

日刊工業新聞2017年9月28日

COMMENT

山本佳世子
科学技術部
論説委員兼編集委員

3大学の創設者らはともに、日本近代法の著名研究者の弟子筋ということを今回、初めて知った。 関西大学はともかく、「法政大学と明治大学ではライバル意識も強いだろうに」と協定の会見案内を不思議に思ったが、「なるほど、育ちが近いという親しみが土台にあるのか」と気づいた。そのうえで尋ねた「違い」に対し、「風格のある法政大、変化の意識が強い明治大」との答え。共通点と差異点と、意識しながら切磋琢磨してほしい。

関連する記事はこちら

特集